【東京27日聯合ニュース】早稲田大学の招きで訪日した金泳三(キム・ヨンサム)元大統領が27日、「54年ぶり、日本の政権交代について」と題した特別講演を同大学構内で行った。。
 金元大統領は8月に死去した金大中(キム・デジュン)元大統領に触れ、「40年をともに民主化のため戦ったが、結局はひとつにはなれなかった」と述べた。金大中元大統領後の死去後、東橋洞(金大中大統領の自宅所在地)系と上道洞(金泳三元大統領の自宅所在地)系の各40人を夕食に招待したが、東橋洞側が四十九日を終えるまで延期することを要請したため、会合を延期したという。訪日を終えて帰国すれば集まりを行う考えだと、金元大統領は明らかにした。また、入院中だった金大中大統領を見舞ったことについて、「和解するのが良いと考え、病室を訪れた」と述べた。

 現政権に対しては、李明博(イ・ミョンバク)大統領を積極的に支持する考えを示しながら、李大統領がうまく国政運営を進めることを希望した。

 一方、金元大統領は日本の政権交代について、「日本国民の皆さんの勝利だった。さすが、日本国民は偉大だった。日本の近代史において、市民の力で歴史を変えた最初の出来事」と評価した。さらに、鳩山由紀夫首相の歴史直視の発言などには、「日本が過去を直視することができるならば、韓国をはじめアジアの国と国民が温かな隣人となり、共同体を作ることができる」との見解を示した。

 金元大統領はこのほか、「日本の福岡と韓国の釜山共催の北東アジアオリンピックを模索する構想がある」と明らかにした。

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