【ソウル5日聯合ニュース】鄭雲燦(チョン・ウンチャン)首相は青瓦台(大統領府)で4日、李明博(イ・ミョンバク)大統領に行政複合都市・世宗市関連の推進計画と日程を報告し、修正基本構想を盛り込んだ文書を提出した。基本構想はグリーン都市、科学・技術都市、産業都市の3大コンセプトからなり、草案に近い性格のものだと伝えられた。
 グリーン都市コンセプトは、単純な住居生活だけでなく、エネルギー、交通、建築など都市のすべてのシステムそのものをグリーン基調で構築するというものだ。政府がグリーン成長プロジェクトの一環として集中投資と育成を進めている「グリーン・シティ」事業と同じ脈絡のものだという。科学・技術都市コンセプトは、基礎科学・教育関連の産業や機関を誘致し事実上の科学ビジネスベルト化するという内容。産業都市コンセプトは、グリーン産業を中心に関連企業を誘致することで雇用を創出し、自足機能も補完するという構想だ。
 国務総理室は、世宗市の科学・知識都市化に向け、ソウル大学工学部第2キャンパスの造成案を検討している。梨花女子大学分校、ソウル大学病院・研究所、KAIST(韓国科学技術院)医科学大学院、重イオン加速器施設などの誘致も打診しているとも伝えられる。産業都市化に向けては、LG生命工学本社と工場の誘致を検討している。
 一方、青瓦台は各種変数を総合した世宗市修正のシナリオを内部で準備しているという。政策ライン関係者は、国会の状況や国民世論が、世宗市問題を首相に一任したことを批判する方向に流れた場合、李大統領が今月中にも立場表明を行うと決心した可能性が高いと話している。また、首相室は来年1月までに修正案を策定することになっているが、可能な限り年内に終わらせられるよう努力するとした。

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