日韓英のトライリンガルDJみんしるさん
日韓英のトライリンガルDJみんしるさん
今回はラジオ番組やイベント司会などで活躍中のDJ、みんしるさんをご紹介。ラジオが1番の情報源だった時代、みんしるさんもよくラジオを聴いていたそうだ。しかし、ラジオDJに特別憧れていたわけではなく、洋楽が大好きだった彼女の夢は留学することだった。さまざまな問題で留学を断念せざるを得なかったある日、偶然にも現在の仕事に携わるチャンスに恵まれた。そこで大きく人生は変わり、在日韓国人、トライリンガル(日本語・韓国語・英語)、音楽通という部分を活かし、日韓を超えたエンターテインメント中心の文化交流を促進する貴重なラジオDJとなった。

イ・ビョンホン の最新ニュースまとめ

みんしるさんは<韓タメ!DX(フジテレビ)>のナレーション及び音楽コーナーなどを担当し、あるときは韓国俳優・歌手のイベント司会を行っている。主役タレントとファンの間に立つ存在として、そして自らもインタビュアーとなりタレントの魅力を引き出す立場として、あらゆる面から“韓流”を見てきた彼女に現在に至るまでや韓国スターとの体験談などを語ってもらった。


<b>-ラジオDJになったきっかけ</b>
もともと洋楽が好きで米国か英国への留学を計画していました。しかし、金銭的な問題や家庭などの事情でうまく進まず、精神的にスランプに陥ったときに、昔からよく聴いていたラジオを再び視聴するようになりました。そんなとき、「何か自分にできることを体験したい」と思い“ラジオDJ”という職業が頭に浮かびました。そして、軽い気持ちで参加したFM YOKOHAMAのコンテストで準優勝した際に、審査委員長を務めていた小林克也さんから「絶対にDJになりなさい」と勧められました。すべてが未知の世界でしたが、アナウンサー学校に通いながら基礎から勉強した上で、現在の事務所(株式会社サンディ)に入りました。


<b>-DJになって良かったこと</b>
90年代初めに中国や香港、韓国などアジアのワールドミュージックを扱う番組があり、語学も活かせるという意味でレギュラーをいただきました。そのときに<ソテジ・ワ・アイドゥル>のソ・テジさんに度々インタビューさせてもらっていました。当時は彼のことをまったく知らず、後々になって“韓国の大スター”であることがわかりました。その頃に、かなり貴重な出会いをしていましたね。洋楽から入りましたが、中国のロック、韓国のラップなども自然と受け入れることができましたし、とても新鮮でした。“韓流”とまではいきませんが、ここにベースがあったと思っています。DJとしての活動初期に自身と繋がる番組に巡り合うことができて幸せでした。
<b>-反対に大変だったこと</b>
私は在日韓国人で高校までは朝鮮学校に通っていました。現在はだいぶ自由にいろいろなことができますが、当時は大学に入るにしても就職するにしても、かなり厳しかったと思います。ラジオDJになっても国籍などが影響するのではないかと悩んでいた時期もありましたね。


<b>-仕事において心がけていること</b>
韓国系のファンミーティングには圧倒的に女性の方が多くいらっしゃいますよね。立ち位置一つでいろいろなことを指摘されてしまいます。あまり“なれなれしく”してもいけませんし、だからといって“さばさば”してもいけません。何かを引き出すという面においては、タレントさんと離れすぎてしまっては駄目なんです。いかにタレントさんとファンの方との中間に立つかを考えますね。常に、「ファンの皆さんと一緒に楽しみましょう」という気持ちで臨んでいます。


<b>-韓国芸能人で印象に残っている人</b>
イ・ビョンホンさんです。とにかくオーラがすごく、プロ意識の強い方です。最近はドラマ『アイリス』のイベントなど、ソウルでご一緒することが多いのですが、リハーサルの姿勢・態度が素晴らしいと思います。彼自身が納得するまで何度も確認するタイプで、期待以上のことをしてくれる俳優さんです。

それから東方神起です。どんなに体調が優れなくてもステージに立ったときに出し切るパワーには驚かされますね。言葉に関しても勉強熱心で、(打ち合わせなどで)聞いたことのない単語が出ると「今の単語はどうやって使うのだろう」という5人の会話が始まるんですよ。特にジュンスは“ジャポニカ学習帳”を持っていて、気になる言葉を常に書いていましたね。また、東方神起に興味のないスタッフの“おじさん”までもが「いい子たちだね」と虜になるほど性格が良いんですよ。司会などを通して小さなイベントから彼らを見てきましたから、親心的な感じで活躍を見守っています。

あとはRain(ピ)さんですね。リハーサルを見させていただいたことがありまして、ダンスと歌だけではなく、演出すべてを指示する姿に衝撃を受けました。


<b>-今後の活動について</b>
韓国スターに関しては、やはり男性ばかりが取り上げられるじゃないですか。例えば女性でも、ライフスタイルや美しさにもっと注目してもいいのではないかと思います。日本も女性はパワフルで30~40代も元気なので、それを取り込むことで生きる糧になるような存在を紹介したいですね。

しかし、日本と韓国では求めるものが異なります。韓国ではセクシーさやスタイルを売りにするのが最近の流れですが、日本では“隣にいる感じの女の子”に人気が集中するんですよね。その辺が難しいところなのですが、女優や女性アーティストへのインタビューなども積極的にしていけたらと思っています。


<b>-みんしるさんにとって“ラジオDJ”とは</b>
“天職”です。人と繋がっている職業なので、何かを繋げる役割ができることにやりがいを感じています。
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