イ・ミンホ=(聯合ニュース)
イ・ミンホ=(聯合ニュース)
彼が登場すると、オーラが目にまぶしい。彼と会った人は、花のようなイケメンぶりに口を閉じることができず、賛辞を繰り返す。2009年大韓民国に吹き荒れた花美男(イケメン)ブームの主人公、イ・ミンホ。彼はスターに敏感な10代、20代だけでなく、中高年の女性までもとりこにした。

イ・ミンホ の最新ニュースまとめ

 「2009年はぼくにとって最も大切な年です。『花より男子~Boys Over Flowers』というドラマを通じ、たくさんの人と出会い、たくさんのチャンスが生まれ、より広い視野で考えることができるようになりました。生まれて初めて、ファンクラブもできましたし」。

 『花より男子』でク・ジュンピョを演じたことで名を知られるようになったイ・ミンホだが、実はデビューして4年になる”中古新人”だ。ドラマや映画に相次ぎ出演したが、人々の記憶には残らなかった。『花より男子』への出演が決まったときは、「大幸運、ロトくじに当たった気分」だったという。ドラマの認知度が高い分、視聴者の期待と視線に応えようと、懸命に努力した。

 その結果、彼の人生は大きく変化する。彼の一挙手一投足に熱狂する多くのファンが、韓国だけでなく日本、台湾、シンガポールなど海外にもできた。実際のところ、ドラマ撮影中は「人気がある」といわれてもピンとこず、地方ロケに数千人のファンが押し寄せたのを見て初めて実感がわいたのだという。とはいえ、元来、周囲の視線を気にする性格ではないので、今の年齢でできることをいろいろ経験してみたいと話す。

 ことし最も記憶に残る出来事には、2月の<第45回百想芸術大賞>でレッドカーペットの上で転んだこと、骨折した足を固定していたボルトの除去手術、ファンクラブ設立を挙げた。百想芸術大賞での事件は「たくさんの人にパロディーにされた」と笑う。その瞬間は恥ずかしかったが、過ぎてみれば面白いエピソードとして記憶に残っている。ファンクラブ創団式には、海外からも多くのファンが参加してくれたことに感謝している。「言葉も通じず、初めて会う人たちでも、一緒に楽しく時間を過ごせるということが、不思議な気分でした」。

 今は『花より男子』のク・ジュンピョからの脱皮を目指しているイ・ミンホ。これからも役者生活を続けるため、さまざまなキャラクターを演じたいと意欲を燃やす。次回作は、来年上半期放映予定のドラマ2~3本にしぼり検討している。ドラマ、映画、バラエティ番組出演や公演で忙しく過ごしたほかの『花より男子』出演者とは異なり、ク・ジュンピョはCF出演とファンミーティング以外、特別な活動を行わなかった。羽根を整え、再び羽ばたく準備中だ。
 「ジュンピョが足かせになっているのではという質問をよくされますが、CFなどで、その強烈なイメージから自然に脱皮しつつあると思っています。俳優イ・ミンホとして、そして次のキャラクターとしてアプローチしたいと、悩み研究する日々です」。

 次回作の決定が遅れているのは、「欲がわく良い作品と役が多いから」だと笑う。自分が挑むには力不足だという思いもある。自分が成長し、変わっていく幅に合わせ、役を演じていきたい。そのため、自分が今最もうまくやれる演技は何なのかを考えながら脚本を読んでいるという。次回作選びに特別な基準はないが、強いて言うならば「成長と変化の幅」だと。

 「『オーシャンズ11』でブラッド・ピットが演じたラスティのような役がやりたい。重くないけど、軽くもないとても魅力的なキャラクターでした。『真実の行方』でエドワード・ノートンが演じたような人間の極と極を見せる多重人格者の役も演じてみたいし、『甘い人生』のように人間臭さが感じられる映画にも出てみたい」。

 2009年は身に余るほどの関心と愛情をもらったというイ・ミンホ。その分、必ず良い演技でお返しすると、来年への覚悟を誓った。
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