中央銀行は法的に独立性が保障されており、中立性、自律性、自主性という概念で特徴づけられているとしながら、これら棄損することのできない中央銀行の価値を守ることができなければ、任務を十分に遂行することはできないと強調。韓国銀行の位相を一層高めるよう努力していくと抱負を示した。
また、新たな国際金融秩序が形成されつつあるなか、主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)議長国に見合った韓国銀行の役割を積極的に模索するときだと主張した。物価安定努力、他国中央銀行との政策共助、金融安定機能の強化、政府政策との調和、市場との円滑な疎通などを課題とした。何より韓国銀行の設立目的といえる物価安定の達成に、これまでの倍の努力を注ぐ必要があるとした。
さらに、金融安定に向けた中央銀行の役割は強化される傾向にあると指摘、韓国銀行としても、関連する制度と慣行の整備が国の重要課題として提起されていると述べた。その上で、政府と監督当局との政策協力の緊密化にも積極的に務めなければならないと強調した。
続けて、中央銀行の新たな役割についても考える必要があり、そうした苦悩を国家発展に寄与する案に昇華させる必要があると述べた。米国、欧州、日本、中国、英国など他国の中央銀行が真の競争者だと考えるべきだと注文した。世界の国際金融秩序の形成に韓国中央銀行の意見と立場を反映させるなど、地平を広げ新たな60年を築くため努力するとしたほか、金融危機後の経済パラダイム模索に向けた努力も必要だと指摘した。
国際金融危機克服に向けた各種非常支援策を正常化する、いわゆる出口戦略に関しては、「対内外経済環境の変化に留意しながら、最適な案を模索することに知恵を集める必要がある」との考えを示した。
金新総裁は、韓国銀行と市場間の疎通が円滑であるべきだとしながら、適期に市場に情報を提供するとともに、経済主体が混乱しないよう伝達過程にも細心の注意を払う必要があると述べた。このほか、中央銀行としての調査・研究力を高め、韓国銀行の研究結果を通貨政策はもちろん政府の政策決定にも積極的に活用できるよう、分析能力を引き上げ、韓国の情報の宝庫とならなければいけないと主張した。
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