研究院の全星勲(チョン・ソンフン)博士は、年初に発刊した「北朝鮮非核化に向けた韓米の戦略的協力に関する研究」報告書で、昨年末現在の北朝鮮保有プルトニウム量を32.5~58.5キログラムと見込んだ。その核能力を初級技術レベルと中級技術レベルに分け、それぞれ保有可能な核弾頭の個数を提示した。
報告書によると、北朝鮮の核兵器製造技術が1945年に日本の広島と長崎に投下された原子爆弾のような初級水準の場合、昨年末現在に保有可能な核弾頭数は5~15個と推定される。これは、1990年代中盤に保有可能だった1~3個の5倍に当たる。
5~15個の核弾頭を、破壊力とプルトニウム量で再分類すると▼4キログラムのプルトニウムで5キロトンの破壊力を持たせる場合は8~15個▼5キログラムで10キロトンの破壊力の場合は7~12個▼6キログラムで20キロトンの破壊力の場合は5~10個――と分析された。
一方、北朝鮮の核兵器製造技術が最近のインド・パキスタンと同等の中級技術に発展した場合、昨年末現在に保有可能な核兵器数は9~23個に達すると予測された。同レベルで1990年代中盤に保有可能だった核弾頭数は2~5個程度と見込まれる。
これを再分類すると▼2.5キログラムで5キロトンの破壊力を持たせる場合は13~23個▼3キログラムで10キロトンの破壊力の場合は11~20個▼3.5キログラムで20キロトンの破壊力の場合は9~17個――に達するものと推定される。
全博士は聯合ニュースの電話取材に対し、北朝鮮の核能力は1990年代中盤から昨年末にかけ約5倍に伸びたと評価した。クリントン長官が言及した1~6個という核兵器保有数は、20キロトンの破壊力を基準に算出したようだが、技術レベルと破壊力、プルトニウムの量により、推定値は大きく異なり得ると指摘した。
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