【ソウル20日聯合ニュース】盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の死から来月23日で1年となる。全国各地で大々的な追悼行事が予定されている。6月2日の統一地方選挙直前という時期的な問題から、政界は、追悼ムードが選挙の最終変数として作用するかに注目している。
 追悼行事企画団長を務める文在寅(ムン・ジェイン)元青瓦台(大統領府)秘書室長は20日、ソウル・麻浦の盧武鉉財団で記者懇談会を開き、1周忌追悼行事計画を発表する。来月8日ソウルを皮切りに、釜山、光州、大田、大邱を回る追悼コンサートのほか、学術シンポジウム、追悼展示会・美術展など、さまざまな行事の準備を進めている。
 命日の来月23日には、盧前大統領の地元、慶尚南道金海市のポンハ集落で追悼式と墓地完工式が行われ、追悼映像館もオープンする。このほか今月末には、柳時敏(ユ・シミン)元保健福祉部長官が執筆した故人の伝記「運命だ」が出版される。
 財団側は、可能な限り政治色を排除し純粋な追悼行事とする計画だが、民主党など野党勢力は、選挙の重大変数となるものとみている。2002年の大統領選挙当選、2004年の弾劾訴追に続き、3度目の「盧風」が吹けば、政権審判論と相乗効果を生むとの主張だ。
 特に民主党は、収賄罪で起訴された韓明淑(ハン・ミョンスク)元首相が一審で無罪判決を受けたことと盧前大統領追悼の熱気により、勝機を手にすることができると期待をかける。財団理事長の韓元首相は、各種追悼行事に積極的に参加する予定だ。
 ただ、海軍哨戒艦「天安」沈没事故の真相究明いかんで対北朝鮮安保イシュー、いわゆる「北風」が可視化する場合は、盧風の波及効果は縮小するとの見方も出ている。



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