金仲秀韓銀総裁、マクロ政策導入の先送りを示唆

【ソウル20日聯合ニュース】韓国銀行の金仲秀（キム・ジュンス）総裁は20日の記者懇談会で、「不動産問題が危険な水準に達するまでは少しずつ変化させるべきで、不動産価格に大きな変化をもたらす政策は困る」と述べた。経済は常に利害関係があるため、微細な調整をすべきだと強調した。
　韓国経済の民間部門の自生力回復が弱い状況で基準金利を引き上げれば、個人と企業の負債返済負担が増え、住居売買価格が下落し、景気回復にマイナス影響を与えかねないだけに、現在としては利上げなどのマクロ政策は導入し難いとの意味に受け止められる。
　金総裁は個人負債の急増に対し、基準金利引き上げより融資規制などミクロ的な方法でアプローチすべきだとの見解を数回にわたり示しており、当面は低金利基調が維持される見通しだ。
　一方、金総裁は1日の就任後、秘書を通さずに役員と直接電話できる「ホットライン」を開設したほか、局・室長会議にも出席している。韓国銀行は組織改編のため、先ごろチーム長級と次長級8人で実務作業チームを構成したと伝えられた。
　金総裁は22日から2日間、米ワシントンで開かれる20カ国・地域（G20）財務相・中央銀行総裁会議に出席する。

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