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森監督は1日、全州市内で行った聯合ニュースとのインタビューで、映画祭上映作となる同作について「8年前に子どもが生まれたことを機に、家族とは何かを自分に問いかけ続けているうち、この映画を作るに至った」と紹介した。
作品では、家族の愛を強く前面に押し出している。最近日本では個人主義が広まり、家族が別々に食事をするケースが多いが、果たしてこれでいいのか、と疑問に思ったといい、家族の中にいてこそ、自分を守れるということを感じて欲しかったと明かす。
映画は伊坂幸太郎の同名小説を原作に、ミステリーの形で家族愛を描く。舞台は仙台市内。連続放火事件が起こり、犯行場所近くの壁には必ず落書き(グラフィティアート)が描かれていた。それに気づいた泉水・春兄弟は事件の追跡に乗り出す。性的暴行や殺人など刺激的な素材を用い、緊張感あふれる推理劇を繰り広げながらも、深い家族愛を際立たせた。
森監督は、細かい部分を除けば基本的な設定は原作と変わらず、雰囲気も似ていると説明した。意図したわけではないが、原作より家族愛が強く表れているとの評価を得たという。
森監督が意図したのは、光と闇という二面性を家族愛で見せることだった。映画タイトルについては、「サーカスではピエロは常に空中を飛んでいるが、重力は下に引っ張っるものだ」と説明した。
出演俳優については、兄役の加瀬亮は演技に定評のある俳優で、当時新人だった弟役の岡田将生は映画出演後に人気俳優になったと話した。
初映画『Laundry』で好評を得た森監督は、映画だけでなくドラマやミュージックビデオなど、さまざまなジャンルで活動する。2007年には韓国の俳優イ・ワンをキャスティングし、米ニューヨークで韓日合作ドラマ『マグノリアの花の下で』を制作した。
多方面で活動しているのは、「映像が好きだから」。映画やドラマ、広告、ミュージックビデオなど、森監督にとってはどれも同じで、おもしろいと思えば作業に取りかかるのだという。次回作については、子どものための映画や、インターネットゲーム中毒の若者の実話を土台にしたドキュメンタリー映画などを準備していると伝えた。
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