ホ監督は予備登録メンバー30人をふるいにかけ、17日に26人の最終登録メンバー候補を発表した。16日にはエクアドルと強化試合を行ったが、監督は「エクアドル代表も招集から間がなかったが、韓国代表もベストの戦力ではなかった」と指摘した。
エクアドル戦では、攻撃から守備へシフトする際の加速、反対に守備から攻撃に転じる際のポジショニングが未熟で、守備には致命的なミスが数回あったと診断した。相手チームからの反撃という状況で、フォワードとミッドフィールダーが守備に加わるスピードが不足し、適切な間合いの調節もできなかった。さらに守備から再び攻撃に転じる場面では適切なポジショニングができず、守備陣から攻撃への配球が遅れ、反撃の効果が得られなかった。2-0で勝利はしたものの、さまざまな問題が明らかになり、効率的なプレスディフェンスも見られなかった。選手が足並みをそろえる時間が不足していただけに、今後のトレーニングでの組織力補完の必要性が指摘される。
19日からのトレーニングでは本格的な戦術訓練を行い、これらエクアドル戦で明らかになった問題点を解決していく。24日の日本との強化試合で組織力を生かし、オーストリア合宿に備える計画だ。
決戦の地・南アフリカに向かう23人の最終登録リストは、韓国時間6月2日午前7時までに国際サッカー連盟(FIFA)に提出しなければならない。今回の招集トレーニングを経て、さらに4人の選手がふるい落とされることになる。ゴールキーパー3人は確定、残る20人のプレーヤーは、各ポジション2人ずつ配分すればちょうどよい。ホ監督も「全体的にポジション当たり2人の選手を配置することに重点を置いた」と話している。守備陣については、すでに最終エントリーが整ったと見ることができる。
守備に名前が挙がっているのは8人。左フルバックのイ・ヨンピョ(アル・ヒラル)、キム・ドンジン(蔚山現代)、右フルバックのオ・ボムソク(蔚山現代)、チャ・ドゥリ(フライブルク)、センターバックがチョ・ヨンヒョン(済州ユナイテッド)、イ・ジョンス(鹿島アントラーズ)、クァク・テフィ(京都サンガ)、キム・ヒョンイル(浦項スティーラース)。左右とも可能なイ・ヨンピョ、センターもこなすキム・ドンジンらマルチプレイヤーがいるため、ホ監督は守備を減らし、その席にミッドフィールダーやフォワードを加えることも可能だ。
事実上、選手構想を終えた守備陣だが、今後は戦術と相手により最適の組み合わせを見出すことが課題となる。特に、センターバックの組み合わせがホ監督の悩みどころだ。
センターバックの1軸は、チョ・ヨンヒョンが有力だ。ホ監督は就任初期、チョとクァク・テフィを主軸としてきた。クァクが負傷のため代表を外れた後、南アフリカ大会予選では代わってカン・ミンス(水原三星)が入ったが、最終予選終盤からは、イ・ジョンスとのラインが主流として定着している。
チョ・ヨンヒョンは、相手攻撃手の動きを予測し対応する能力、守備のリード、パッシングに長けるが、守備としては体格(182センチ、71キロ)的に恵まれたほうではない。そのため、パートナーには高さとパワーを備えた選手が必要となる。イ・ジョンス(185センチ、76キロ)、クァク・テフィ(185センチ、80キロ)、キム・ヒョンイル(187センチ、83キロ)らが該当しそうだ。現在はイ・ジョンスが一歩リードしながら、クァク・テフィと争っている状態。いずれも攻撃力も備えており、最後までスタメン争いが続く見通しだ。
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