選手らに指示を出すホ・ジョンム監督=(聯合ニュース)
選手らに指示を出すホ・ジョンム監督=(聯合ニュース)
【ルステンブルク8日聯合ニュース】世界最大のサッカー祭典に7大会連続8回目の出場を果たした韓国が、11日に開幕するサッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、「史上初の遠征ベスト16(決勝トーナメント)進出」という挑戦に乗り出す。
 その始まりは12日午後8時半(以下、韓国時間)、南アフリカ共和国ポート・エリザベスのネルソン・マンデラ・ベイ・スタジアムで行われるギリシャとの1次リーグB組初戦だ。
 1954年スイス大会で初めてW杯に出場した韓国は、1986年メキシコ大会からは7回連続出場という金字塔を打ち立てた。2002年の韓日大会ではベスト4まで進んだ。
 しかし、他国で開催された大会では、まだベスト16入りも果たしていない。2006年ドイツ大会での1勝1敗1分けがこれまでの最高成績だ。それ以前のアウェーでの最高成績は1994年米国大会での1敗2分け。1990年イタリア大会では3戦3敗に終わった。
 韓国はW杯で通算24試合を行い、4勝13敗7分けを記録している。4勝のうち、3勝を韓日大会で収めた。遠征大会では、2006年ドイツ大会1次リーグのトーゴ戦で2対1で勝利したのが唯一だ。
 2002年にはフース・ヒディンク監督、2006年にはディック・アドフォカート監督が韓国代表を率いた。韓国人監督はまだW杯で1勝も上げられていない。
 韓国は今回、1次リーグでギリシャ、アルゼンチン、ナイジェリアとB組に編成された。優勝候補のアルゼンチンをはじめ、2004年欧州選手権大会王者のギリシャ、アフリカの強豪ナイジェリアと、手ごわいチームばかりだ。
 しかし、そんなに悪い組み合わせとまでは言えない。多くの専門家は今回がベスト16入りの好機だと口をそろえる。まず、W杯で毎回ベスト16入りの障壁となってきた欧州チームが、今回は初めて1チームしか入っていない。
 確実に決勝トーナメントに進むには、1次リーグで勝ち点5点以上の獲得が必要だ。2勝、または少なくとも1勝2分けの成績を収めないとならない。
 韓国としてはアルゼンチンとのレベルの差を認め、ギリシャとナイジェリア戦で勝負をかけるしかない。特に、ギリシャとの初戦は必ず勝利しなければならない。
 韓国が2002年大会でベスト4に進出できたのも、ポーランドとの初戦を勝利したことが足場となった。ベスト16入りには失敗したものの、4年前のドイツ大会でW杯遠征大会の最高成績を収めたのも、トーゴとの初戦に勝利したためだ。
 ギリシャは強じんな体力と組織力を備えているが、今大会に出場した欧州チームの中では比較的弱いチームと言える。歴代成績でも韓国が1勝1分けで優位に立っている。
 ホ・ジョンム監督はギリシャが北朝鮮、パラグアイと行った強化試合を直接観戦した。長身の選手が多いため空中戦に強く、セットプレーも脅威的だが、スピードのないディフェンダーの裏をつけば、ギリシャのゴールネットを十分に揺らすことができることを確認した。6年前に欧州選手権で優勝したときのディフェンス組織力も、まだ整っていないようすだった。
 ギリシャもまた、韓国との初戦で必ず勝利しなければならないため、最近の強化試合でフォーバックのフォーメーションで攻撃的な戦術を試みたが、満足した結果を得ていない。
 韓国代表がギリシャに勝利すれば、アルゼンチンを相手に勝ち点を獲得できなくても、1次リーグ最終戦相手のナイジェリアとの対戦でベスト16入りを狙える。韓国はナイジェリアに対しても、通算2勝1分けで優位を占めている。
 ただ、ギリシャに負ければ、アルゼンチンとの2戦目でベスト16入りの道が絶たれる可能性もある。韓国サッカーの「史上初の遠征ベスト16入り」挑戦の成敗は、ギリシャとの運命の初戦で予測することができそうだ。

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