クォン・サンウ=9日、ソウル(聯合ニュース)
クォン・サンウ=9日、ソウル(聯合ニュース)
「主役かどうかではなく、どんなキャラクターを演じるのかが重要です。映画の規模に関係なく、素晴らしい作品ならいつでも出演する準備ができています」――。

クォン・サンウ の最新ニュースまとめ

 話題の映画『砲火の中へ』に出演したクォン・サンウが、先ごろソウル・明洞のカフェでインタビューに応じ、こう語った。

 同作品は、朝鮮戦争の勝敗がかかった韓国南部・洛東江戦線での韓国と北朝鮮の激しい戦いを描いた戦争映画。制服姿で参戦した学徒兵71人の実話をもとにした大作映画で、113億ウォン(約81億6703万円)の制作費が投じられた。

 クォン・サンウが演じたのは、偽学徒兵・ガプチョ。<BIGBANG>のT.O.Pが演じる主人公ジャンボムといちいち衝突する荒っぽい性格の持ち主だ。311万人を動員した『マルチュク青春通り』(2004年)以降、常に映画では単独主演だったが、今回は状況が異なる。ガプチョは映画が始まってから20分後に登場し、撮影したシーンはジャンボムより少ない。「T.O.Pはぼくの2倍は撮影したと思います。観客は何でぼくが出てこないのかと思うでしょうね」と笑う。実は、戦争映画では単独主演というのがあまりない。

 ガプチョは貧しさゆえのしこりを心に抱えるが、温かい面も持っている。友人思いで義理も大切にする。

 「貧乏で学校にも行けませんが、勉学に対する熱意は大きな人物です。制服の帽子をかぶり参戦してまで、学生になろうというんですから。劣等感からジャンボムを意識し衝突しますが、本当は1番かわいそうなキャラクター。そういうところが気に入りました」。

 戦争映画だけに、映画は砲煙に包まれている。クォン・サンウは野原を走り銃を撃ちながら、敵軍の兵士、同じ学徒兵とも死闘を繰り広げる。『美しき野獣』や『マルチュク青春通り』などに比べると、今回の作品はさほど厳しくなかったというが、昨年冬の異常低温で、撮影期間中は寒さがつらかったと振り返った。

 チャ・スンウォン、キム・スンウ、T.O.Pら豪華な顔ぶれ、113億ウォンという制作費、大手の配給会社という条件がそろい、興行への期待が膨らむ。これまでの最多観客動員作『同い年の家庭教師』(2003年、520万人動員)の記録を超えたいと期待を示した。

 2008年に女優のソン・テヨンと結婚し、息子をもうけ、父親になったクォン・サンウ。結婚したからと仕事に変化はないが、「人生が充実し、厚みができたとは感じる」という。

 次回作は、ドラマ『大物』と決まっている。相手役はドラマ『善徳女王』で人気を集めた女優のコ・ヒョンジョン。演技力でも興行のパワーでも今最高の女優の1人との共演で、良いエネルギーを出せそうだと意欲を示した。

 若手人気俳優から、いつしか30代半ばに入った。映画とドラマ、両方で活発に活躍しているが、今後の目標は、各ジャンルで代表作を残すことだと語る。『同い年の家庭教師』でロマンチックコメディー、『マルチュク青春通り』で学園ドラマに代表作を作ったが、その他のジャンルではいまだ成功がない。コメディー映画、美しいメロドラマ、韓国人の感性に合うアクション映画などがやりたいと意気込んだ。

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