金仲秀総裁(資料写真)=(聯合ニュース)
金仲秀総裁(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル21日聯合ニュース】韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は21日、中国人民元相場の弾力化に関連し、ウォン高の圧力として作用するとの見方を示した。ただ、人民元切り上げに伴うウォン高幅は、予想ほど大きくならないだろうとした。
 人民元切り上げとなればウォンもともに動く可能性があるが、これはすでに承知していたもので不安に考える必要はないと、市場安定を気遣う姿勢を見せた。

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 中国人民銀行(中央銀行)は19日、人民元相場の弾力性を高めるとの談話を出し、一定幅の切り上げを行う方針を示した。
 金総裁はこの日、経済関連のフォーラムに出席。講演で、現在の金融緩和(低金利)基調が長期化する場合、インフレや資産価格の急騰を招く恐れがあると指摘した。その上で、通貨政策の運用では、そうした点や、欧州信用不安などが世界経済成長見通しの下方リスクとして作用する可能性をバランスよく考慮する必要があると述べた。
 金総裁が下半期に物価上昇圧力が増大するとの見方を示したことはあるが、インフレリスクに直接言及したのは初めて。物価安定に向け現行年2.00%の基準金利を引き上げる必要が拡大したという考えを、より強く示したものと受け止められる。



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