朴主永(左)と廉基勲=(聯合ニュース)
朴主永(左)と廉基勲=(聯合ニュース)
【ダーバン21日聯合ニュース】サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、許丁茂(ホ・ジョンム)監督率いる韓国代表は23日(韓国時間)午前3時半、ダーバン競技場でナイジェリアと1次リーグB組の最終戦を行う。W杯出場から56年目にして国外開催で初の決勝トーナメント(ベスト16)進出という挑戦に乗り出した韓国にとっては、運命の一戦となる。
1954年スイス大会でW杯初出場を果たした韓国は、1986年メキシコ大会から7大会連続でW杯の舞台を踏んでいる。2002年韓日大会でベスト4に進出したものの、6回にわたる国外大会ではまだベスト16入りを果たしていない。国外開催大会では、2006年ドイツ大会でトーゴに遠征初勝利を挙げただけで、1勝5引き分け11敗と厳しい成績を残している。
 史上初の遠征ベスト16入りという記念すべき挑戦に臨む韓国代表の対戦チームは、アフリカの伝統強豪国ナイジェリア。1994年米国大会と1998年フランス大会でベスト16入りを果たし、1996年アトランタ五輪で金メダル、2008年北京五輪で銀メダルを獲得するなど、国際舞台で着実に成績を残している。しかし、2002年韓日大会では1次リーグで脱落し、2006年ドイツ大会では地域予選を通過できなかったため、今大会は8年ぶりの出場となる。
 ナイジェリアは国際サッカー連盟(FIFA)ランキングも21位で、韓国(47位)より26ランク高いが、今大会では力を発揮できず、2敗でB組最下位。韓国にとっては好都合だ。
 韓国は第1戦のギリシャ戦で2対0で快勝した後、第2戦のアルゼンチン戦で1対4で敗れ、1勝1敗を記録している。ナイジェリアに勝てば、2勝1敗で決勝トーナメントの進出チケットを「予約」することになる。
 ギリシャがアルゼンチンに勝てば、3チームが2勝1敗で並び、得失点差を争う状況になり得るが、ナイジェリアに勝てば決勝トーナメント進出は事実上確定する。
 ナイジェリアと引き分ければ1勝1敗1分となり、アルゼンチン・ギリシャ戦の結果次第でベスト16入りへの可能性がなくはないが、ナイジェリアに負ければすぐに荷物をまとめて帰国の途につかねばならない。許監督は、「破釜沈船(背水の陣)」の覚悟でナイジェリアとの一戦に挑むと決意を新たにした。
 幸い韓国はナイジェリアとの国際Aマッチ対戦成績は2勝1分けでリードしている。韓国代表はナイジェリア戦を想定し3月に行ったコートジボワールとの強化試合で2対0で勝利し、自信に満ちている。許監督は「4-4-2」のフォーメーションで、得点を狙う構えだ。
 看板ストライカーの朴主永(パク・チュヨン)と「左足の達人」廉基勲(ヨム・ギフン)が攻撃の2トップとして乗り出す。許監督は、廉と李東国(イ・ドングク)の間で悩んだ末、セットプレーのキッカーとして活躍する廉を最終的に抜てきした。
 両サイドのウイングには朴智星(パク・チソン)と李青龍(イ・チョンヨン)、中央MFには金正友(キム・ジョンウ)と奇誠庸(キ・ソンヨン)。守備ラインは左から李栄杓(イ・ヨンピョ)、李正秀(イ・ジョンス)、趙容亨(チョ・ヨンヒョン)、車ドゥリ(チャ・ドゥリ)が並ぶ。アルゼンチン戦で突破された右サイドに、呉範錫(オ・ボムソク)の代わりに車が入った。GKは、ギリシャ戦から3試合連続で鄭成龍(チョン・ソンリョン)が務める。
 対するナイジェリアは、ヤクブ・アイェグベニを主軸に韓国のゴールを狙う。アイェグベニの活用度に応じ変わるだろうが、「4-4-2」のフォーメーションになる可能性が高い。

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