【ソウル21日聯合ニュース】北朝鮮が21日午後、サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会1次リーグ2戦目のポルトガル戦を実況放映する。北朝鮮は昨年6月にイランとのW杯アジア予選の最終戦を実況放映したが、本大会の試合では初めて。
 北朝鮮の朝鮮中央テレビは21日午前に番組案内で、午後8時20分から2時間、北朝鮮対ポルトガル戦を実況放映することを明らかにした。
 北朝鮮は、16日早朝(北朝鮮時間)に行われたブラジルとの初戦は同日午後8時30分に録画中継した。初戦の善戦で北朝鮮でW杯ムードが盛り上がっている上に、朝方に行われたブラジル戦とは異なり、ポルトガル戦は夕方の午後8時30分に始まることも考慮した決定とみられる。
 こうしたムードを反映したかのように、北朝鮮のラジオ放送・朝鮮中央放送は同日、「朝鮮(北朝鮮)チームがブラジルチームを圧迫した痛快なニュースは世界の新聞、通信、放送で嵐のような反響を呼んだ」と報じた。
 放送界関係者らによると、北朝鮮は国際サッカー連盟(FIFA)とアジア太平洋放送連合(ABU)の合意より、東ティモール、ラオスなどの6カ国とともにW杯の映像をFIFAからリアルタイムで無償提供してもらうため、技術的な問題はないという。
 当初、北朝鮮の朝鮮中央放送委員会は今回のW杯の朝鮮半島中継権を持っている韓国SBSと実況放映交渉を行ったが、決裂した。



Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0