今大会の南米予選では、18試合で20ゴールを許したが、これは南米から本大会に進出した5カ国のうち、チリ(22ゴール)に次いで多い。ウルグアイは南米予選を5位で通過した後、北米4位のコスタリカとプレーオフを行い、1勝1分けで辛うじて本大会進出権を獲得した。
1次リーグでは、開催国の南アフリカ共和国のほか、メキシコやフランスなどの強豪とともにA組に入り、決勝トーナメント進出は楽観し難いと予想されたが、結果は2勝1分けとA組1位で通過した。
弱小チームと評されていたウルグアイが本大会で躍進できたのは、ディフェンス陣営が安定を取り戻したため。ウルグアイは23日(韓国時間)現在、大会1次リーグ3試合を戦ったチームのうち唯一、失点がない。
フランスとの初戦では、1人が退場し10人で戦ったにもかかわらず、1ゴールも許さず0-0の引き分けに持ち込んだ。中米の強豪メキシコとの第2戦でも、進入を許さない4バックラインを武器に結局1-0で勝利を手にした。
南米予選では3バックと4バックを併用していたが、本大会では3試合とも4バックでディフェンスを固めた。ルガノとペレイラが3試合連続で4バックラインを守り、フシーレ、ゴディン、ビクトリーノが交替で他の2ポジションについた。
主将ルガノとフシーレは、2007年にソウルで行われた韓国との代表チーム強化試合に出場した経験がある。当時、ウルグアイは2-0で韓国を下した。
ルガノとゴディン、ビクトリーノらがセンター、ペレイラやフシーレらがサイドのディフェンスを担う。
188センチメートル、84キログラムと長身のセンターDF・ルガノは、右の守備ラインを率いる主軸選手だ。ディフェンスでありながら攻撃にも積極的で、ヘディングシュートや流れ球を処理する能力にも長けているため、韓国のディフェンスにとっても警戒対象となる。守備力は世界水準を誇るが、南米の選手らしく血の気が多いため、乱暴な言葉遣いやタックルで警告が多いという短所がある。
ゴディンはパワーと俊足を持つセンターDFで、スピードを利用しバックをカバーする能力に優れ、ルガノとともに堅固なセンターバックラインを構築している。ルガノと違い、守備にだけ重点を置く傾向がある。肺活量や持久力などに優れるが、過激なタックルで反則も多い。
フシーレはタックルに威力があるが、競技力の起伏が激しく、ペレイラとビクトリーノはサイドの守備と攻撃に優れた選手だ。
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