【ポートエリザベス26日聯合ニュース】降り注ぐ雨のなか懸命に戦ったが、終了のホイッスルと同時に無念のため息がグラウンドを包んだ。ソウル市庁前広場をはじめ、韓国全国で熱い声援を送った国民も、一斉に肩を落とした。
 サッカー・ワールドカップ(W杯)決勝トーナメント1回戦、韓国対ウルグアイ戦は26日に当地で行われ、韓国が1-2で敗れた。
 韓国は今大会で、国外開催大会としては初めて決勝トーナメントに進んだが、惜しくもベスト8を前に敗退した。
 韓国はウルグアイと1990年イタリアW杯の1次リーグで対戦した際にも、0-1で惜敗している。国際Aマッチの通算戦績も5戦全敗と、絶対的な劣勢に置かれた。
 ベスト8をかけたこの試合、許丁茂(ホ・ジョンム)監督は「4-4-2」の代わりに「4-2-3-1」のフォーメーションで臨んだ。金在成(キム・ジェソン)が今大会初めてスタメン入りした。
 看板ストライカーの朴主永(パク・チュヨン)が最前方ワントップで出場し、主将の朴智星(パク・チソン)が攻撃型MFを務めた。左右のMFにはそれぞれ金在成と李青龍(イ・チョンヨン)が配置された。センターMFは変わらず金正友(キム・ジョンウ)と奇誠龍(キ・ソンヨン)。中央DFには李生秀(イ・ジョンス)と趙容亨(チョ・ヨンヒョン)が並び、左右DFには李栄杓(イ・ヨンピョ)と車ドゥリ(チャ・ドゥリ)が入った。GKは鄭成龍(チョン・ソンリョン)。

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 前半5分、朴主永が鋭い右足シュートを放ったが、左のゴールポストにはじかれ得点ならず。安定的な守備を土台に韓国のゴールを狙うウルグアイは、その3分後、ルイス・スアレスがペナルティエリア左脇からのクロスをゴールに押し込み先制ゴール。DFと息を合わせられなかったGK鄭成龍の判断ミスが招いた手痛い失点だった。
 韓国代表は気を引き締め攻撃をかけるが、A組1次リーグ3試合で失点ゼロのウルグアイ守備陣の壁は厚かった。前半31分、朴主永が左足でシュートを放つが、枠をとらえられず。その9分後、車ドゥリが放った右足のミドルシュートはクロスバーの上に外れた。
 後半に入り、霧雨が降り続くなか、韓国は次第に攻撃の主導権を取り戻し猛追を続けた。だが、中央DFコンビ、ディエゴ・ルガノとディエゴ・ゴディンの守りをなかなか崩せない。
 許監督は後半15分、金在成の代わりに李東国(イ・ドングク)を投入。李東国と朴主永がツートップとなる「4-4-2」のフォーメーションに変わった。
 後半23分、中央からのフリーキックで奇誠龍が絶妙なクロスを上げた。ボールは相手DFにクリアされてしまうが、こぼれたボールを李青龍(イ・チョンヨン)がヘディングで押し込み、同点に持ち込んだ。
 だが、後半35分には右からのコーナーキックのチャンスで、先制ゴールを決めたスアレスの右足シュートが再び韓国のゴールネットを揺らした。
 韓国は猛反撃を続けるも、点を返せないまま終了。ホイッスルが鳴り響いた瞬間、選手らは一様に無念の表情を浮かべた。




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