【ソウル23日聯合ニュース】韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は、21日からオーストラリア・シドニーで開かれている東アジア・オセアニア中央銀行役員会議(EMEAP)に出席し、「EMEAP加盟国のインフレ圧力が大きくなっていく」との見方を示した。同行が23日に伝えた。今後、アジア太平洋地域の諸国は、物価上昇を念頭に、政策金利の調整など通貨政策を運用していくべきとの考えを提示したものと分析される。
 インフレ圧力が高まる背景としては、国際原材料価格の上昇と景気回復に伴う需要拡大を挙げた。
 また、ある国の物価上昇が、輸出入物価や資金移動などを通じ別の国の物価に影響を与える「スピルオーバー効果(溢出効果)」の可能性も指摘した。
 国際金融危機以降、EMEAP加盟11カ国で政策金利を引き上げたのは韓国をはじめ、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、タイの5カ国。
 一方、EMEAPの次期議長を金総裁が務めることになり、来年の会議は韓国での開催が決まった。

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