早朝から投票に訪れた市民ら。ソウル恩平区乙=28日、ソウル(聯合ニュース)
早朝から投票に訪れた市民ら。ソウル恩平区乙=28日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル28日聯合ニュース】6月2日に実施された統一地方選挙以降の民意の流れを見極める国会議員再・補欠選挙の投票が、28日午前6時に全国8選挙区で一斉に始まった。
 慶尚道と済州道を除く全国で行われる今回の選挙の結果は、与野党各党の勢力図と内閣改造にまで影響を及ぼす見通しだ。また統一地方選挙後、青瓦台(大統領府)改編など国政刷新に乗り出した李明博(イ・ミョンバク)大統領の任期後半の国政運営に変化をもたらすかどうかも、注目される。
 これまでの再・補欠選挙では、「政権けん制論」が「安定論」を上回る支持を受け、与党の敗北が続いたことから、ひとまず野党が優勢とみられる。ただ、統一地方選挙の与党大敗で政権審判論の説得力が薄れたとの分析が出ている上、夏休みで野党支持傾向の強い若年層の投票率が低いと見込まれることから、勝負は正確に予測し難い。
 ハンナラ党が勝負どころとみなしているソウル市恩平区乙と忠清北道忠州市で勝利すれば、統一地方選挙の後遺症を克服し、「親庶民」に方向を定めた李明博政権後半期の政局運営で主導権を握れると見込まれる。
 一方、これらで敗北すれば、政府が力を入れる権力構造改編を骨子とする憲法改正の推進、4大河川再整備事業などにブレーキがかかり、政局は民主党をはじめとする野党がリードする雰囲気になりそうだ。
 ハンナラ党は恩平区乙と忠州市、江原道の鉄原郡・華川郡・楊口郡・麟蹄郡の3か所で、民主党は仁川市桂陽区乙、光州市南区、江原道原州市、江原道の太白市・寧越郡・平昌郡・旌善郡の4か所で優勢と伝えられる。忠清南道天安市乙は超接戦になると予想される。
 投票は午後8時まで行われ、大勢は午後11時ごろに判明する見通しだ。



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