ユジン の最新ニュースまとめ
ユジンのドラマ出演は今回が初めてではない。KBSで放送された『Loving you』で、既に彼女は女優デビューを果たし、最近流行の歌手出身俳優が演技の未熟さのため、視聴者から文句を言われているのとは異なり、成功した2回目のドラマ出演である。疑問は、『ラストダンスは私と一緒に』での演技が『Loving you』と比べ、さほど伸びていないということ。事実、彼女は『Loving you』の時も、視聴者の心配をよそに、毎回演技が上達しており、台本の理解やセリフ読みも、歌手の初ドラマとしては平均点以上のものだった。つまり、彼女の演技力が、『ラストダンスは私と一緒に』でグンと伸びたと考えるのは、客観性を失っているといえる。
では『ラストダンスは私と一緒に』が人気を博している要因は何なのか。まず、同放送時間帯の他放送局の番組を見ると、KBSの『不滅の李舜臣(イ・スンシン)』を除き、主に時事情報番組が週末の夜10時帯に放送されている。つまり、SBS特別企画ドラマは、ドラママニアの20代女性を主軸とした女性視聴者を確保したといえる。韓国ではドラマが強い勢力を持っていることを考慮すると、SBS特別企画ドラマは、他の曜日、時間帯よりいくらか簡単に視聴率を上げられる条件を備えていると思われる。『マジック』も、“カン・ドンウォンシンドローム”の割には失敗だっただけで、平均視聴率は安定的だった。
相手役の俳優も影響している。パク・ヨンハに比べ、チソンはKBS週末連続ドラマ『愛情の条件』で、既に固定ファンが出来るほど良いイメージを得、認知度を高めている。このため、財閥2世が登場する“キャンディ・キャンディ型”ドラマの二番煎じであるにもかかわらず、『ラストダンスは私と一緒に』は、簡単に視聴者の支持を得られた。『パリの恋人』『バリでの出来事』も同じように考えられ、逆に言うと、SBS特別企画ドラマとして編成された週末の夜10時帯のドラマは、最も作為的かつ不十分なストーリーでも、元手が取れる商売なのだ。
こうした条件にもかかわらず、何故ユジンがスポットライトを浴びているのだろうか。これは芸能メディアの昨年の実態を見ればわかる。イ・ヒョリの1stアルバムリリースについて、“音楽性云々…”ではなく、ただ彼女を“セクシー”の代名詞に変えてしまったことからもわかるように、ユジンのスポットライトは、芸能メディアの意図的な話題作りによるものと考えられる。歌手から俳優への転身が、日々視聴者の非難を買っているのに比べ、ユジンは非難ではなく賞賛を浴びているのも、そのためであろう。
もちろんユジンが注目されるのは、このような周辺的な理由だけではない。彼女は、バラードをタイトルにした1stアルバムが注目されないと見るや、直ぐに過去のダンスグループへの回帰を試みた。サブタイトル『ChaCha』もそんな理由からで、2ndアルバムからは完全にセクシー路線に回った。こうした華麗なイメージへの変身後、彼女は勝負に出たのだ。そう、女優変身である。むしろ逆効果になる可能性も多分にあったが、ステージでの華麗な姿とは違い、彼女は清純なイメージでブラウン管に現れ、その心配を拭い去った。変身に変身を重ねたのだ。
女優としてある程度基盤を築いた彼女にとって、次の作品はとても大事なものとなるだろう。主演に固執する必要は無い。自分の演技が他の俳優たちとは歴然とした差がある分、視聴者の記憶に残るような助演や、多様なイメージを見せることで、マンネリ化を避けてほしいものだ。また、パク・ジョンアの例でわかるように、自分のイメージと正反対の役への変身よりは、続けて安定的な芝居をしたほうがいいと思われる。
本業が歌手である分、多様な舞台やライブに立つのは当然で、芸能メディアの意図的な話題作りに安住せず、より良い歌と演技へ向けての努力も必要だ。
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