【オランダ・ハーグ21日聯合ニュース】東海(日本名:日本海)研究会がオランダ・ハーグで開催している海の呼称に関する国際セミナーで、韓国と日本の学者が東海の呼称をめぐり論争を繰り広げた。
 セミナー2日目の21日、国際文化大学院大学の李相泰(イ・サンテ)教授は「日本地図に現れる朝鮮海研究」をテーマに発表し、日本ですら19世紀末まで、地図で「東海」を「日本海」ではなく「朝鮮海」と表記していたと指摘。韓国が日本に強制併合されてから朝鮮海との表記がなくなり、日本海が登場したと主張した。

 これに対し、日本学界を代表して出席した横浜国立大学の谷治正孝名誉教授は、「韓国と日本の間の海域を『東海』と表記するかどうかが問題」だと述べ、朝鮮海と東海を同一視するのは問題があると指摘した。

 これに先立ち、北京言語文化大学の程龍教授は、清の学者・魏源の地理学文献研究を基に、両国の間の海域は「東海」と呼ばれたと指摘した。

 谷治教授はこれに対しても、魏源の古文献に表記されている「東海」は海の呼称ではなく、同海域に接している広範囲な海岸地域を意味している可能性があると述べた。

 また、帝京大学の渡辺浩平准教授は、16世紀以降に欧州で製作された地図には両国の間の海域が「日本海」と表記されており、1820年代にはすでに欧州で「日本海」との表記が固まったと主張した。

 パネルディスカッションでは、保守言論団体・公正言論市民連帯の文明浩(ムン・ミョンホ)共同代表が、日本植民地時代に東アジアの文化や地理、歴史を理解していない人々が決定した「日本海」単独表記を続けるのは問題だと指摘し、現時点では東海と日本海の併記が最善の策だと強調した。

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