MCモン
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ソウル地方警察庁の経済犯罪捜査隊は17日、虚偽の事由で入隊を延期したうえ、健康な歯を抜き兵役免除を受けた疑い(兵役法違反などの容疑)で、歌手でタレントのMCモンを在宅のまま立件した。また、これを手助けしたブローカーや所属事務所の代表を、偽計による公務執行妨害容疑で在宅立件した。

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 警察によると、MCモンは2004年8月にソウル・江南の歯科で、健康な右下奥歯と、補綴(ほてつ)治療だけで済む奥歯を抜いた。同年8月の公演中に欠けた右上の糸切り歯を2007年の徴兵身体検査を受けるまで治療せずに放置したほか、2006年11~12月には神経治療を受けたにもかかわらず、左下の奥歯の痛みを訴え抜歯するなど、問題のない奥歯3本を抜き、兵役免除を受けた疑いがもたれている。

 MCモンは1998年の徴兵身体検査当時、歯の咀嚼(そしゃく)能力機能評価点数63点で現役(入隊)判定を受けたが、こうした方法で評価点数を免除基準(50点未満)を下回る45点に下げ、2007年2月に兵役免除を受けた。

 また、2004年に入営通知を受けた際には、ブローカーで産業デザイン学院の営業社員に250万ウォン(約18万円)を払い、虚偽の在院証明書の発給を受けたほか、国家考試(国家公務員試験)やさまざまな資格証試験を受験したり、出国するとの事由で、422日間にわたり入営を延期した容疑ももたれている。

 警察関係者は、10年間の診療記録などから、治療が必要なかったり、治療だけで治る歯を「インプラント(人工歯根)治療を受ける予定」だとして抜歯したことが分かったと説明。各種の試験もブローカーの手助けを受け、願書だけを出し、実際には受験しなかったと把握された。

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