【ソウル10日聯合ニュース】11月11、12の両日にソウルで開催される20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)は、金融危機で低迷していた世界経済が回復軌道に乗ったことを受け、今後の進むべき道を模索する場となる。
 G20サミットで協議される主要議題は、マクロ経済政策での共助、金融規制改革、国際金融機関の改編、グローバル金融セーフティーネット、開発イシューなどだ。
 まず、過去のG20サミットを踏まえ、持続可能な均衡成長に向けた枠組みの詳細が協議される。単なる危機対応にとどまらず、全世界経済の中長期的な成長基盤を構築するための政策共助が行われるが、貿易赤字・黒字国間の対立に伴う為替問題などが多角的に協議される見通しだ。
 金融規制と関連しては、銀行資本構造の適正性、「too big to fail」(大きすぎて潰せない)問題をひき起こす大手金融機関に対する監督強化案、金融危機の責任を問うための公的資金の金融圏分担案がより具体的に協議される。
 国際金融機関の改編と関連しては、この半世紀の間、世界経済の勢力図を十分反映できなかったことを勘案し、国際通貨基金(IMF)の出資比率改革などにけりをつける。
 グローバル金融セーフティーネットの構築は韓国が積極的に推進する議題で、国際的な金融危機の際に小規模開放経済の新興国のダメージを緩和するとの趣旨で主要国の支持を得ている。
 また、開発途上国の支援も議題に上る。韓国はグローバル金融セーフティーネットと開発イシューを含め、「ソウル・イニシアチブ」を発表しようと準備している。
 G20サミットに出席するため、オバマ米大統領、胡錦濤・中国国家主席、サルコジ仏大統領ら33人の首脳が11月10日に訪韓する。翌11日午後6時からは竜山国立中央博物館で、G20首脳を含む各国代表団が参加するなか歓迎レセプションが行われる。午後7時半からは首脳らがグローバル経済全般に対する意見交換を行う。
 G20サミットの本会議は11月12日午前9時から三成洞のCOEX(韓国総合展示場)で行われる。午前は持続可能な成長に向けた枠組み、国際金融機関改革、金融規制などが、午後にはグローバル金融セーフティーネット、開発イシュー、エネルギー問題などが協議される可能性が高い。
 サミットは午後3時半ごろに終了、議長の李明博(イ・ミョンバク)大統領が記者会見でコミュニケを発表し、同5時に閉幕する。
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