「国籍に関係なく、世界のトップスターと仕事できることがうれしいです。お互いにインスピレーションを与え合っていると思います」(西本智実)
韓国が生んだ世界の歌姫、ソプラノのスミ・ジョーと、保守的な日本音楽界にすい星のように現れ、ロシアや欧州で活躍する若手指揮者の西本智実が再会した。
リトアニア公演で初めて顔をあわせた2人のアジア女性は、6月に日本12都市ツアーを開催した。今回は、<西本智実ワールド・コラボレーション アメリカツアー with スミ・ジョー2010>で再会。今月2日にロサンゼルスのロイス・ホール、5日にオレンジカウンティのパフォーミングアーツ・センター、9日にはカーネギーホールで公演した。
7日に行われた記者会見で、スミ・ジョーは、西本について「アジアから有名女性指揮者が出たことをうれしく思う。大変才能ある方で、今後もずっと一緒にやっていきたい」と話した。互いに信頼し尊敬しあう間柄だといい、「西本さんはわたしの声が好き、わたしは彼女の才能に賛辞を送っています」と紹介した。
西本は「スミ・ジョーはすでに世界的なスター。日本でもファンは多い。共演してみて、確実に何かクリエイティブなところがあると感じた」と評価した。現在、ロシア国立交響楽団の首席客演指揮者としてタクトを振る西本は、今後、韓国、ハンガリー、ロシアなどで公演したいと語った。