金仲秀総裁=11日、ソウル(聯合ニュース)
金仲秀総裁=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル11日聯合ニュース】韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は11日、外国人資金の流入が韓国金融市場をかく乱する要因になりかねないとの懸念を示した。ソウル・三成洞の総合展示場・COEXの20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)メディアセンターで、「グローバル金融危機以降の韓国経済」をテーマにした会見で明らかにした。
 金総裁は、外国人投資家のポートフォリオ資金が頻繁に流出入すると、為替レートや株価など市場価格を動かすかく乱要因として作用する可能性があると指摘。通貨政策の運用方針と関連し、外貨と金融市場の変動性拡大可能性にも留意するとの考えを示した。
 国際金融セーフティーネットを強化しながら、短期外債がかさむのを防ぎ、資本流出入が拡大する余地を減らす必要があるとしながら、中長期的には外為市場の基盤拡充など、資本流出入の衝撃を吸収できる力を高めていかなければならないと強調した。
 また、韓国の経済成長率はことし6%前後、来年4%半ばの「堅調な水準」になると見通した。消費者物価上昇率は、来年は当初予想を上回り、3%中盤まで高まるとの見通しを示した。経常収支は内需回復と商品およびサービス収入増加で、黒字規模が縮小すると予想した。
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