インタビューに応じたコ・ヒョンジョン=12日、ソウル(聯合ニュース)
インタビューに応じたコ・ヒョンジョン=12日、ソウル(聯合ニュース)
SBSで放送中のドラマ『大物』で、韓国初の女性大統領ソ・ヘリムを熱演中のコ・ヒョンジョン。前作『善徳女王』で演じたミシルに続き、「コ・ヒョンジョン印のカリスマ」を発揮している。その演技は「神がかり」的だと評判だ。ドラマ視聴率も25%を超え、同時間帯でトップを走る。
 
撮影中のスタジオで、このほどコ・ヒョンジョンに話を聞いた。撮影中に脚本家とプロデューサーの交代など問題が生じ現場が混乱したが、それを乗り越え、新しく迎えたスタッフと「視聴者の愛情に感謝しながら、良い雰囲気のなか順調に撮影している」という。以下は一問一答。

コ・ヒョンジョン の最新ニュースまとめ

―韓国初の女性大統領というストーリーが負担にはならなかったか。
政治ドラマは過去を扱った秀作は多いですが、現在進行形の物語はなかったので期待していました。自分なりに覚悟もし、うまく演じれば多少現実的でなくとも、視聴者に爽快感を与えることができるだろうと思いました。

―政界からの意見も多く、特定人物を美化しているのではとの指摘も出たが。
どんなことでも関心なので気分は良いです。フィクションドラマだと受け止められるだけではないということは、それだけ蓋然(がいぜん)性があるということなので、うれしく思います。

―実際に政治に関心はあるか。
全体が100とすれば、30くらい?(笑)役者とはいえ100分の1も経験がないことを演じるのは大変です。握手も何度かしましたが、大変なものでしたよ(笑)。

―ヘリムのような人物が本当に大統領になれると思うか。
個人的には、誰か大物の右腕などになるのがいいと思います。ヘリムは実直ですが、彼女の人物では大統領はちょっと危険でしょう(笑)。ヘリムのような人物を起用する本当の指導者がいたらいいと思います。

―撮影環境の改善について声を上げるなど、現実でもリーダーシップを発揮した。物事の先頭に立つタイプなのでは。
(手を振って笑いながら否定)小さいころから体が弱く、いつも1人でいるような子で、まったくそういう性格ではありません。でも、こういう役を与えられたら、しっかり演じきらないといけないのではないでしょうか。たまに、わたし1人にだけよく対応すればいいという考えのスタッフがいますが、わたしはラグビーボールのような人なので、現場のあちらこちらに顔を出して、良くないところを指摘しますよ。

―コ・ヒョンジョンこそ真の「芸能界の大物」だと言われている。『善徳女王』のミシルに続き、「神がかり」的な演技が評判だ。
(照れ笑いを見せ)ありがとうございます。役者復帰から6年、ようやく体がほぐれたのでは。ミシルもヘリムも良い役なので良い評価が得られたのだと思います。役の良さが6~7割ですね。ミシルはあまりに良すぎて、今でも彼女に会いたいです。ヘリムは愛憎入り混じる、宿題も多いキャラクター。もう少し時間があれば、良いところが出せただろうと残念なところも多いです。
神がかりな演技はよく分かりませんが、少なくとも、よくある演技はしないようにと思って演じました。泣く演技ひとつ取っても、テレビでよく見るような泣き方はしないように。悲しみがピークに達したときは皆同じでも、その始まりと終わりは違う。その点をとらえて、自分だけの感情表現をしようと心がけています。

―ストレス解消法は。役者になっていなかったら今頃どうしていると思うか。
役者になっていなければ、どこかで何かして幸せに暮らしていたでしょうね(笑)。ストレスは…思春期が今ごろきたみたいに日ごろからよく笑いますね。オフの日は家で過ごして充電します。芝居をしていても、エネルギーを消費するばかりではありませんよ。体は疲れていても、演技を通じてエネルギーを得るところもあります。

―交友関係が広く、はきはきしたざっくばらんな性格だと聞くが。
はきはきしているのは確か。「今度食事しましょう」という人は嫌いで、そんなことを言ったら絶対食べないと気がすみません。芸能人との付き合いがやはり多いですが、正直に話をしようと言いますね。芸能人同士で「ファンです」「好きです」というのもいや。「具体的にどういうところが?」と聞き返しますよ。わたしは知人が出ている番組は皆見て、具体的に評しますから。多少きつい表現をしても、親しい人はその意味をわかっています。自分がそうなので回りの人も皆厳しいですよ。『大物』についても苦言を言ってくれるので、わたしが弁護しています(笑)。

―ずいぶん正直なようだ。
正直でありたいと思っています。過去の経験で受けたストレスをすべて解消することは難しいので、できる限りこれ以上のストレスは受けまいと決心したんです。たくさんの人に良い人だと思われようとすればストレスも多くなる。自分が楽しいから周りの人も楽しんでくれる、というのがいいと思うようになりました。

―公式の席で冗談をよく言うので驚く人も多い。
芸能人が模範的すぎても面白くないでしょう。どこかでこぼこしているほうがいいと思います。

―共演のチャ・インピョクォン・サンウについて。
チャ・インピョ先輩は本当にジェントルマン。この仕事をしていると「男」「紳士」にあまり出会えませんが、チャ・インピョさんは本当の紳士。すてきな男性と芝居ができてうれしいかったです(笑)。サンウ君には感動しました。深くは知りませんが、少なくとも今回の作品は本当に心から一生懸命やっています。こんなに正直な子は初めてで、とても可愛く、男性としても魅力的です。

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