<JYJ>=20日、ソウル(聯合ニュース)
<JYJ>=20日、ソウル(聯合ニュース)
東方神起>の3メンバーによるユニット<JYJ>(ジェジュン、ユチョン、ジュンス)は、紆余(うよ)曲折のことし1年を「希望」という言葉でまとめた。安定した居場所から飛び出し独り歩きするなかで数多くの障害に遭遇したが、自分たちの選択に後悔したことはないと力強く語った。

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 韓国メディアとのインタビューに初めて応じた3人は、7年間、アジア最高の人気グループ<東方神起>のメンバーとして活動したが、昨年7月、所属事務所SMエンターテインメントと専属契約をめぐり対立。その後はミュージカルやドラマなどで、ぞれぞれの活動を続けた。ことし10月に<JYJ>を結成し、世界向けデビューアルバム『The Beginning』をリリースした。

 「苦があれば楽もあるはずが、苦しいことばかりでした。米国公演ではビザ発給が拒否されるなど、想定外のことが数十回も起きて、正直、先が見えませんでした。結果が良かったので、希望を持てるようになりました」。(ジュンス)

 「独立を決心し、覚悟はできていましたが、僕たちの力ではどうにもならない波乱万丈、紆余曲折だらけでした。でも、壁にぶつかって止まっていたら、ここまで来られなかった。怖くて、厳しかったですが、3人一緒だったので頼もしかったです。ユチョンの主演ドラマとジュンスのミュージカルが成功し、ショーケースの成果も良くて、もっと頑張れば今より明るい光が見えるはずだと確信しました」。(ジェジュン)

 「完成したものに入っていくのではなく、新しくスタートするものだったので、足りないところも多かったけれど、時間が経つにつれまとまりが出てきました。仕事で成果を出して自信もつきました。この1年間で余裕も取り戻し、また多くのことを考えました」。(ユチョン)

 3人の話のように、<JYJ>の計画通りには、ほとんど何も進まなかった。高い人気を集めていた日本での活動も休止となり、SMエンタとの紛争が続き、テレビ出演も自由にできなかった。<JYJ>は31日、KBS第2で生中継される<KBS演技大賞>授賞式に出演する予定だ。韓国の地上波出演は1年半ぶりとなる。

 「後悔はしていません。むしろ良くなった部分がたくさんあります。未練や感情的な部分は残っていますけど」とユチョン。ジュンスも「今の幸せの重さは分かりませんが、以前と比べればずっと幸せだと言えます。ここまで来られたのは奇跡のようなものだと思います。チームワークが良かったからでしょうね」と話す。ジェジュンは、日本での活動が日本側事務所との問題で休止となったのは突然のことで当惑したと振り返る。合理的じゃない、正義ではないと思い悩んだが、うまく解決されることを信じている。「僕たちはここまでにたくさんの山を越えてきました。これからもそうしていきます」。

 <JYJ>デビューアルバムは英語で収録した。アジアを越え米国と欧州にも進出する計画だ。「久しぶりのアルバムなので、韓国とアジアだけでなく、世界の皆さんに同時にアピールしたかった。英語は乗り越えなければならないことだと思いました」とジェジュン。これまでいつも自分たちの挑戦をファンが見守ってくれていたため、今回の挑戦にも恐れはなかった。

 アルバム制作には米ヒップホップ界の人気スター、カニエ・ウェストや、有名プロデューサーのロドニー・ジャーキンスらが参加した。音楽を楽しみながら曲を作る彼らの姿を見て、「こんなやり方もあるんだ、聞く人もおのずと楽しめるのだろうな」と思ったという。韓国やアジアでは作曲家が中心で、歌手はただ曲を受け取る立場だ。今回は、彼らと一緒にゼロから音楽を作り上げるという思いで臨み、レベルの高い音楽が出来上がったと思うと、自信感をのぞかせた。

 先ごろ、米週刊音楽誌<ビルボード>の表紙を飾った。同誌ホームページの週間ニュース1位に選ばれ、アジア歌手としては珍しく表紙モデルに抜てきされた。ジェジュンは「僕たちの写真が載ったのを見て、本当にうれしかった。米国ではまだアルバム発売前なのに、トップ歌手の記事の間に自分たちが挟まれているのが信じられませんでした」と当時の興奮を語った。

 アルバム発売を記念し11月に米3都市で行ったショーケースが大盛況となったのは、自分たちでも信じられない出来事だった。ジュンスは「ニューヨークでのショーケースはビザの問題で無料公演になりましたが、結果的には米国で爆発的な反応と良いイメージを得ることができた」と評した。それまで公演のためニューヨークに行ったこともなく、3人だけの名前でステージに立ったにもかかわらず、3000人定員の会場に7000人余りのファンが駆けつけた。

 「本当に感動しました。最初は挫折しそうになったこともたくさんありましたが、米国でのショーケースを契機に、より多くの人に僕たちの音楽を伝えることができました。ラスベガスとロサンゼルス公演でも反応が良く、うれしかったです」。(ジュンス)

 最近1週間の休暇を取り、江原道や忠清道、慶尚道を旅行した。3人が一緒に休暇を過ごしたのはデビュー以来、初めてだという。ドライブしておいしいものを食べて、海で船に乗り、夜はお酒を飲み、ゆったりとした時間を過ごした。

 <JYJ>の人気には、ドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』に出演したユチョンの功績が大きい。ドラマ人気のおかげで、<JYJ>のことを知らなかった30~40代女性がファンになった。ジュンスは「ファンの中にはユチョンを新人俳優と知っている方もたくさんいらっしゃいます」と笑う。ジュンスとジェジュンがユチョンの人気ぶりに感心していると、ユチョンは「来年はより良い作品でお目にかかります」とにっこり。

 平坦な道を歩むことはできなかったが、<JYJ>は止まることなく、前進してきた。そして、希望とともに新たな年を迎えようとしている。来年はコンサート音源を収録したアルバムをリリース予定で、2枚目のアルバムも考えている。米国では来年1月にアルバムを発売し、欧州ツアーも計画している。

 <JYJ>の所属事務所シージェスエンターテインメントは、<JYJ>の日本での活動について「日本のファンの皆さんにもなるべく早くあいさつできるよう努力している。これまでの問題は解決されつつある」とコメントした。

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