<b>ヨン様に続く韓流熱風の新たな主役 「韓日間の友情を紡ぐ」</b>

「韓流熱風 我が国特有の色を持ってこそロングランが可能」

ペ・ヨンジュン の最新ニュースまとめ

「俳優には職人気質が必須」小劇場を持つのが夢


-韓日国交正常化40周年を記念し、友情のメッセンジャーとして紅白歌合戦のステージに立ったわけですが、感想は。

▶去年、韓国ドラマは、政治家や外交官でも成し得なかった大事業をやり遂げました。韓国と日本は地理的にも近いが、歴史的な澱のため、常に遠く感じられる国でした。これは僕らだけでなく、日本も同じです。でも、ドラマによって日本の韓国を見る目が変わりました。文化に強いプライドを持っている彼らが、今は僕らを尊敬しているという事実は、驚くべきことです。俳優として誇らしく思います。


-NHK 出演については、色々言われていましたが。

▶僕のことを心配してくれる人たちのうち、一部の人からはバカだと言われました。他のスターがステージに上がらないのは、皆理由があるからなのに、どうしてお前は行くのかって。紅白歌合戦出場は、僕も悩んだ末に出した結論でした。どうしてこういう反応を予想できなかったのか…。ですが、全体を見てから、僕の決定を評価してほしいと思います。正直、『冬のソナタ』に出演した俳優ではありませんが、NHK『冬のソナタ』や『美しき日々』を放送しなければ、今の韓流は存在しなかったかもしれません。韓流を無条件に支持し愛してくれたことは、本当にありがたいです。特に、NHKの芸能局長は地方ロケ地までやって来て、どうしてもステージに上がらなければならない理由を説明してくれた上で、出演のオファーを下さいました。何より、韓日国交正常化40周年を記念する友情のメッセンジャーというのも気に入りました。最近は映画撮影で一日2~3時間しか眠れませんが、昔から礼儀を重んじてきた我が民族の誇りを見せたかったんです。


-韓流はバブルだという批判についてはどうお考えですか?

▶正直、大衆的な人気とトレンドは変わります。ただ、どれくらい継続的に維持できるかが鍵でしょう。日本で起きている韓流について、日本では香港映画ブームと比較されることが多いですが、それなりに説得力があります。僕らもこうした危険の中にいるのは事実です。こうした危険に陥らないためには、僕らの色を持つことが大切です。


-結局、所信を持つことが解決策ということでしょうか。

▶そうです。日本が求めるキャラクターや作品ばかり披露していたら、現地の人々はたちまち飽きてしまい、また他のものを探し始めるでしょう。相手が求めるものより、僕らが自己分析し、開発することが重要です。これは、相手の求める“甘いもの”ばかりを与えてはダメだということです。また、経済的な側面ばかりを考慮して接するのもどうでしょうか。純粋に、真っ白な気持ちで接してこそ、成功できるんだと思います。


-昨年秋、 NHKニュースに生出演した際、プライベートな質問ばかり浴びせたアナウンサーに向かって、辛口のコメントをして話題になりましたが。

▶少し前、留学生が手紙をくれたんですが、あのシーンを見ながら「マンセー(バンザイ)と叫んだ」そうです。見慣れた韓国の俳優が、日本でも有名なニュース番組に出て一撃を食らわす姿が新鮮で、いい気分だったという内容でした。実際、あの時の僕はひどく緊張していました。年配のアナウンサーが、ノ・ムヒョン大統領と対面した時より、もっとどきどきすると言い、向かい側の女性アナウンサーは僕の大ファンだと言うので、プレッシャーを感じていました。さらに緊張させられたのは、僕の口にする一言が、韓国を含め90カ国以上に衛星を通じて放送されることでした。ところが、劇中の登場人物として挨拶と手振りをしてくれと無茶なことをいうので、驚きました。あの役は、ひどく生意気なイメージを与えるので、このまま進めてしまってはダメだと思い、口にしただけです。


-“ヨン様”ことペ・ヨンジュンのライバルとして、よく比較されますが。

▶ライバルという感覚は、正直、20代前半頃にはありました。過ぎてしまえば、本当に何てことありません。最近デビューした仲間は、早ければ1年ほどでそう感じますね。これまでに先輩たちから「人気に甘んじるな」とよく言われましたが、この頃、その言葉がどういう意味か分かるようになりました。本物の役者であれば、人気や周囲の人よりも、自分自身との闘いに勝つことで長続きするんだと思います。 30代以降、僕は1度も周りの人を意識しながら仕事をしたことはありません。これからもそう信じてやっていくつもりです。


-日本のファンの声援は、本当にすごいですね。日本のドラマや映画への出演は?

▶いいシナリオがあり、真剣な監督がいれば、やらないわけがありません。個人的には、映画監督北野武が好きです。


-かなり痩せたようですが、大丈夫ですか。

▶今撮影中の映画『甘い人生』は、タイトルとは違って、本当に辛いんです。僕の演じる役が、全体のシーンの95%くらいに登場するので、現場スタッフとほとんど同じスケジュールです。4㎏ほど痩せたのですが、体には異常ありません。特に運動したりしているわけではないのですが、体質的に頑丈らしいですね。少し前、13日間、1日10時間ずつ雨に打たれるシーンを撮ったのですが、その撮影を終えても元気でした。


-作品を選ぶ時、慎重なことで有名だそうですが、何か基準はあるのでしょうか。

▶初めてシナリオを読む2時間が非常に重要です。この時、読み終えてから70~80%くらい心を決めます。その次は、カンです。この監督と他のパートナーと僕の持つ感覚がどうなのかについて考えてみて、悪くなさそうならすぐ決める方です。


-俳優の道とは何だと思いますか?

▶世相が変わっても、俳優の基本は同じだと思います。一言でいえば、職人気質ですね。ブラウン管だろうがスクリーンだろうがステージだろうが、一番最高なものを見せなければならない。そのために、ベストを尽くさなければならないと思います。


-10年後、20年後の夢は。

▶今みたいにしていられればいいです。一部では、謙遜しすぎじゃないかと言う声もありますが、ありがたいお言葉ですね。40~50代になっても、今みたいにたくさんの作品から声をかけてもらえたら、ありがたいじゃないですか。個人的には、ちょっとした小劇場をひとつ持って、余生を過ごしたい。

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