2018年冬季五輪の招致を支援するため候補地の平昌を訪問した金妍児=24日、平昌(聯合ニュース)
2018年冬季五輪の招致を支援するため候補地の平昌を訪問した金妍児=24日、平昌(聯合ニュース)
【ソウル25日聯合ニュース】東日本大震災により今月21~27日の東京開催を断念したフィギュアスケートの世界選手権が、4月24日~5月1日にロシア・モスクワで開催されることが決まった。同大会で1年ぶりの公式戦復帰を予定している金妍児(キム・ヨナ)は、大会前後に2018年冬季五輪の平昌招致支援活動とアイスショーが予定されているため、難しい調整を強いられることになる。
 金妍児は20日に帰国し、練習のかたわら平昌五輪招致活動も支援している。来月3~8日に英ロンドンを訪問し、国際会議「スポーツアコード」で平昌招致活動を行う。5月6~8日にはソウルでアイスショーを開く予定だ。モスクワ開催は両スケジュールの間に挟まれ、大会に向けベストコンディションを維持することは難しい状況となった。
 本来の東京開催日程は3月21~27日だったため、大会を終えて帰国しオフを過ごした後、両スケジュールに臨む計画だった。1年ぶりの復帰戦を華やかに、という金妍児側の構想にも狂いが生じそうだ。
 帰国時の記者会見で、金妍児は「すべての選手が3月の東京大会にあわせコンディションを調整したはずだ。予定されていたスケジュールが少しでも変わると、選手には心理的に大きな打撃となる。5月であれ10月であれ、その時期にあわせ完璧なコンディションを準備するのは難しい状況だ」と話している。
 24日は平昌のスキージャンプ競技場を訪れたため、練習は行わなかったが、26、27日は練習に集中すると伝えられた。ひとまず韓国内での練習の質を高め、モスクワに備えることになりそうだ。

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