【ソウル聯合ニュース】アシアナ航空の貨物機が済州島沖で墜落した事故で、航空鉄道事故調査委員会のチョ・テファン委員長は2日、墜落した機体の一部から火災の跡が見つかったことを明らかにした。
 同機は先月28日、仁川から中国・上海に向かう途中、「貨物室に火」という交信を最後に、済州島付近の海上で連絡が途絶えた。チョ委員長は聯合ニュースの電話取材に対し、「爆発性の火災か、特定地点で火が出て広がったものか確定できないが、引き揚げた機体残がいに火災の痕跡がある」と話した。正確な原因を究明するには、機体胴体内部の部品とフライトレコーダー(飛行記録装置)を回収し精密調査を行う必要があるとした。
 現在、海軍と海洋警察がレコーダ―捜索作業を進めているが、難航しているもようだ。また、回収されても、内容を分析し中間調査結果を発表するまで、7~8か月を要するとされる。
 国土海洋部によると、事故機に積まれていた引火性物質は、リチウムイオンバッテリーが約240キログラム、合成樹脂溶液が約970キロだった。

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