朝鮮戦争の休戦協定58周年を迎え、先月27日に平壌市内の大城山革命烈士陵を参拝した全日春室長=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
朝鮮戦争の休戦協定58周年を迎え、先月27日に平壌市内の大城山革命烈士陵を参拝した全日春室長=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の秘密資金を扱う部門とされる「朝鮮労働党39号室」の全日春(チョン・イルチュン)室長が昨年12月12日以降、約7か月ぶりにメディアに姿を現した。
 朝鮮中央テレビは先月29日、金総書記が5月11日に行った現地視察に全室長と李在一(リ・ジェイル)党宣伝扇動部第1副部長が随行したと報じた。
 韓国政府当局者は「秘密資金を担当する人が(北朝鮮の)メディアに姿を見せるのは多少異例」と話している。
 39号室は朝鮮労働党の資金を管理するところで、大聖銀行、高麗銀行など主要金融機関を所有するとともに、主な工場や企業所100か所余りを直営している。偽造100ドル札「スーパーノート」の制作、麻薬取引などの違法行為で外貨を稼いでいるとされている。
 全氏は昨年3月10日、北朝鮮の経済開発資金を担当する国家開発銀行の理事長に任命されたほか、外資誘致窓口の朝鮮大豊国際投資グループの理事を務めている。

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