【ソウル聯合ニュース】韓国の金融委員会と金融監督院は9日午前、米国債の格下げによる株価暴落とウォン安と関連し、緊急の金融合同点検会議を開催した。
 会議の出席者らは株式市場の下落幅が相対的に大きい理由について、韓国の資本と外国為替市場の開放が進んだため、海外の不安要因が直接的に伝わり、短期的な影響を受けるのは避けられないとの考えを示した。ただ、良好な財政健全性や外貨準備高などを考慮すると、韓国経済に与える影響は限定的だとの意見で一致したという。
 会議に出席した金融当局関係者は「市場が過剰に反応する必要はなく、冷静に対応すべきだ」と強調した。
 当局はまだ具体的な金融市場安定措置は検討していないという。ただ、株式市場の状況を見極めながら、必要な場合は市場安定対策を施行する方針だ。また、市場が安定するまで金融合同点検会議を毎日午前に開き、国内外の金融市場の動向を注視しながら、個別の金融機関の健全性や金融システム、外国為替市場の長期的な健全性を点検することにした。
 金融監督院はこれとは別に、市場安定点検会議を毎日開催し、機関投資家の市場安定に向けた取り組みを積極的に誘導する方針を決めた。また、株価の急激な変動に便乗した不公正行為、悪質なデマを流して利益を得ようとする行為に対する監視を強化する考えだ。
 韓国の総合株価指数(KOSPI)は8日、前営業日の5日終値より一時144ポイント下落し、有価証券市場では取引を一時的に停止する「サイドカー」が、コスダック市場では取引中断措置(サーキットブレーカー)がことし初めて発動された。9日も前場から株価が暴落し、サイドカーとサーキットブレーカーが発動された。

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