受賞作を観賞する潘基文事務総長夫妻=10日、ソウル(聯合ニュース)
受賞作を観賞する潘基文事務総長夫妻=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】貧困・飢餓人口半減などを目指す国連ミレニアム開発目標(MDGs)達成を支援する「国連ミレニアム開発目標のための聯合国際報道写真展(YIPPA)」の開幕式が10日、写真展会場の文化駅ソウル284で行われた。
 式には潘基文(パン・ギムン)国連事務総長をはじめ、朴ヒ太(パク・ヒテ)国会議長、金滉植(キム・ファンシク)首相、洪準杓(ホン・ジュンピョ)ハンナラ党代表、孫鶴圭(ソン・ハクキュ)民主党代表、鄭炳国(チョン・ビョングク)文化体育観光部長官、全在姫(チョン・ジェヒ)ハンナラ党議員、写真展の審査員長を務めたサンティアゴ・ライオンAP通信副社長ら150人余りが出席した。
 潘事務総長は祝辞で「韓国の国家基幹ニュース通信社の聯合ニュースがフォトジャーナリズムを通じてMDGs達成に寄与するとの趣旨で開催する写真展を高く評価する」と述べた。一枚の写真が多くの事実を物語ると、写真の持つ力に触れた上で、「出品された作品にはMDGsが扱うすべての分野の問題が込められている」とし、写真展が、国際社会がまい進する「現場でのMDGs、MDGs in Action」を貫くことができる機会になるとの考えを示した。
 金首相も祝辞で「展示作品はわれわれに地球社会の一員として何をすべきかを問いかけている。多くの人にとって、写真が伝える切迫したメッセージを感じ取り、人類愛の実践を誓う契機となることを期待する」と述べた。
 聯合ニュースの朴ジョン讃(パク・ジョンチャン)社長は、「聯合ニュースはこれまで国内最大の取材網を土台に公益的役割を忠実に果たしてきたが、今度は写真展を通じMDGs達成に微力ながら力になりたい」とあいさつした。
 写真展は11日から9月30日まで開催される。聯合ニュースが主催し、国連、外交通商部、文化体育観光部が後援する。71カ国から寄せられた1938作品(5536枚)の応募作品の中から、厳正な審査により選ばれた80余りの受賞作が展示される。22日~9月9日に米ニューヨークの国連本部でも開催されるほか、9月からは釜山、大邱、光州、大田、春川、済州、慶州を巡回する。
 受賞作は、MDGsの目標でもある▼極度の貧困と飢餓の撲滅▼初等教育の完全普及▼ジェンダーの平等の推進と女性の地位向上▼幼児死亡率の引き下げ▼妊産婦の健康状態の改善▼HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延(まんえん)防止▼環境の持続可能性の確保▼開発のためのグローバル・パートナーシップの構築――の八つのテーマ別に展示され、人類の共同繁栄と環境保護の必要性を呼び掛ける。
 写真展の収益金全額は国連の災害救助、貧民救済、環境保護のための基金として寄付する予定だ。

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