エリック=(聯合ニュース)
エリック=(聯合ニュース)
「劇的な和解か……。視聴者や契約書の約束があるため、最後まで皆一生懸命に頑張ろうと改めて誓ったが、何もなかったように撮影を続けようとする皆の心は穏やかではないと思います」――。
 
 韓国ドラマ「スパイ・ミョンウォル」でヒロインを演じる女優ハン・イェスルが撮影を拒否した事件と関連し、相手役のエリックが17日夜、簡易型ブログ「ツイッター」を通じ、心境を吐露した。
 
 ハン・イェスルはドラマの演出者との対立が続き、13日に撮影現場で大きく言い争ってからは演出者の交替を求め撮影を拒否。後に、実家があるとされる米国に滞在していたことが確認された。17日に帰国して謝罪するとともに、ドラマに復帰する意向を表明したが、15日に放送予定だった第11話はオンエアされなかった。
 
 ハン・イェスルは仁川空港で「ドラマの撮影現場がどれだけ劣悪な環境か国民にも知ってもらえたと思う。わたしのような犠牲者が出ないことを望む」と語り、自身の行動がドラマの撮影環境に対する不満が原因だったことを示唆した。
 
 エリックは制作環境に関する問題点を認めながらも、環境改善は誰のためなのかを優先的に考えてみるべきだと指摘した。
 
 「わたし」が楽になるためか、一緒に苦労しながらも少ない給料で俳優らより長い時間苦労する「スタッフ」のためか、未来の「後輩」を楽にさせるためか、の3つのケースがあると説明した上、「わたしもまた、未来の後輩が良い環境で撮影できるようにしたい気持ちはあるが、実は毎日一緒に仕事をするスタッフの方が、誰か分からない未来の後輩より大切だ」と指摘した。
 
 また、多くの作品に出演してきたが、今のドラマが最悪の環境ではないと強調。1人の人間の過ちを許すことは結構なことだが、その過ちを正さなかったり、それにより被害を受けた人の声に耳を傾けないなら、それは過ちを「容認」することになると述べた。 

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