主演ドラマ「スパイ・ミョンウォル」の撮影を拒否し、米国に滞在していた女優のハン・イェスルが8月17日に帰国し、現在の心境を語った。

ハン・イェスル の最新ニュースまとめ

 ハン・イェスルは同日午後4時55分、ロサンゼルスから大韓航空機で仁川国際空港に到着した。空港ロビーで待ち構えていた100人を超える取材陣の前で頭を下げた後、「多くの方に迷惑を掛け本当に申し訳ない」と謝罪した。

 今回の事態が全国民に知れ渡ったため、ここから再びスタートしたいとした上で、「ドラマの撮影現場がどれだけ劣悪か国民にも知ってもらえたと思う。わたしのような犠牲者が出ないことを望む」と語り、自身の行動が「スパイ・ミョンウォル」の撮影環境に対する不満が原因だったことを示唆した。

 また、「(ドラマの)関係者に被害を与えたことは申し訳ないが、今回のような行動を取らなければ環境は改善されないと思った。自分の行動は正しかったと信じたい」と話し、涙ぐむ場面もあった。大きな不安とストレスを抱えながら選択した行動だったが、「いつかは理解してくれる人がいると信じている。多くの非難を浴びると予想した。関係者らは今一度、ドラマの制作環境を顧みてほしい」と訴えた後、空港を後にした。「スパイ・ミョンウォル」の撮影に復帰するかとの質問には答えなかった。

 一方、同ドラマを放送しているKBSは、ハン・イェスルが制作陣に公式に謝罪し、18日までに撮影に復帰するのであれば、制作会社と協議し、ドラマを完成させる計画だと明らかにした。