統一研究院の金泰宇院長=(聯合ニュース)
統一研究院の金泰宇院長=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】今月5日に国策シンクタンク「統一研究院」の院長に就任した金泰宇(キム・テウ)氏は、政府の対北朝鮮政策について、「原則を守らなくてはいけないが、一定の柔軟性が必要だ」との認識を示した。30日に聯合ニュースのインタビューに応じた。
 金院長は北朝鮮と「対話のための対話」を続けることで、以前のような友好ムードを生み出すことにつながると主張。昨年の哨戒艦沈没事件と延坪島砲撃事件に対する北朝鮮側への謝罪要求については、「政府レベルの謝罪を要求するよりも1.5トラック(半官半民)の謝罪を要求することも悪くない」との持論を展開した。
 これは政府でもなく、完全な民間でもないレベルで謝罪を要求することで、北朝鮮の態度を軟化させることを目指したものだ。
 北朝鮮が前提条件なしに再開する意向を示した6カ国協議については、「協議を通して期待できるものは多くないが、国際社会が北朝鮮をけん制する役割を果たすことができる」と述べた。
 北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記のロシア訪問については、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕100周年などがあり「強盛大国建設」の年にあたる来年に向けたものだと指摘。「来年は北朝鮮で大きな政治イベントが多いが、訪ロも訪中や米朝対話と同様に政治イベントの準備が目的だ」と語った。

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