【ソウル聯合ニュース】韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は8日、政策金利の年3.25%据え置きを発表した直後に行った記者会見で、対外要因によって経済が悪化する可能性があるとの認識を示した。また、今年の物価上昇率の目標値4.0%について、達成は困難とも受け取れる発言をした。
 金総裁は韓国経済を取り巻く状況について、米国の景気鈍化や欧州の財政危機など、対外的な要因が不確実になっているとの見方を示した。その上で、「対外依存度の強い韓国は、動向を注視する必要がある」と金利据え置きの背景について語った。これら発言は韓国銀行が今後の金利引き上げに慎重な姿勢を取るものと解釈されている。
 また8月の消費者物価が前年同月比で5.3%上昇するなど、韓国銀行が物価目標に掲げる4%を達成することが難しくなっていることについては、「達成できない可能性は排除できない」と述べた。
 今後の金利引き上げについては、先月の消費者物価の上昇を重要視しない
わけにはいかないが、総合的に判断すると述べた。

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