<b>-日本語はもちろん外国語が堪能ですが。</b>
<b>SORA</b>:幼いころ、カナダとタイに住んでいました。高校もインターナショナルな学校だったので、昔から「世界を舞台にした仕事に就きたい」という思いが強く、語学に対する欲もあって一生懸命に勉強しました。話せる言語は韓国語、日本語、英語、タイ語、中国語、スペイン語、フランス語です。勉強と思わずに人との触れ合いを楽しみながら、音で覚えることが大切だと思います。そして、わたしの場合、日本語はJ-POPを聴いて、歌詞の意味を調べながら勉強しました。
<b>Se.N</b>:僕は韓国語、日本語、英語を話します。アメリカ文化にも興味を持っていて、外国人と交流することが好きなので、自然と英語を学んでいきました。今でも積極的にコミュニケーションを取ったりして習得しています。意外にも英語圏には行ったことがないので、長期休みが取れたら遊びに行きたいと思っています。勉強法としては、バラエティやドラマ、アニメの言葉を真似て声に出してみることですね。それを録音すると、発音の練習にも役立ちますよ。
<b>-日本語が達者であるが故の苦労もあるのだとか。</b>
<b>SORA</b>:韓国式の冗談が通じないことですね(笑)。テレビ番組などでジョークを言ってもわかってもらえないことがあるので、話す前によく考えて、その場に応じたコメントを選ぶように努力しています。捉え方は感性の違いなので仕方がないことではありますが、仕事を通じて勉強になりました。また、「SORAならすべて理解できる」ということを前提にされてしまうことも頻繁です。まだまだ知らない言葉もありますし、(外国語の)ニュアンスも全て理解するには時間がかかりますよね。そういう部分でコミュニケーションの難しさを痛感し、ひとりで葛藤することがあります。
<b>-デビュー曲「1秒でも…」のテーマである“遠距離恋愛”の経験はありますか。</b>
<b>2人</b>:あります。歌詞の内容は、ほぼ実体験です。
<b>SORA</b>:自分自身が、遠距離恋愛をしていたときのことを思い浮かべて、当時の気持ちになって歌うので、切なくなることもあります。その気持ちが、聴いている方にそのまま届けばと思っています。
<b>-SORAさんは「肉食系女子」、Se.Nさんは「草食系男子」と言われていますが、自身を「肉食系(草食系)だな」と思う瞬間はありますか。</b>
<b>SORA</b>:(自分が「肉食系女子」ということは)認めます(笑)。ただ、それは恋愛面でというわけではなくて、自分の意見を隠さずに言う部分や好き嫌いがはっきりしている点が「肉食系」なんだと思います。本当に大切な人には、マイナスなこともプラスなことも伝えるべきだと思うので、相手を思っているからこそストレートに話します。でも、日本には“遠慮する文化”があるので、その中ではあまりいないタイプの女子なのかもしれません。
<b>Se.N</b>:僕は、今流行りの“草食系男子”です(笑)。
<b>SORA</b>:Se.Nさんは韓国にはあまりいないタイプの男性だと思いますよ!
<b>Se.N</b>:遠慮深くて、気を遣う性格なんです。僕は一人っ子で、幼いころから両親が共働きに出ていたので「一人ぼっちで、寂しくなりたくない」という思いが強く、他人に対する思いやりも強くなりました。Noと言えないタイプですね。
<b>SORA</b>:日本人の方々は韓国の男性について「情熱的で、ガツガツしている」というイメージがあると思いますが、Se.Nさんは逆で、それも魅力のひとつです。わたしたちはお互い「肉食系女子」と「草食系男子」で正反対の性格なので、それが仕事の面でもうまくいっていると思います。
<b>-J-POPがお好きということですが、K-POPとJ-POPに違いがあるとしたら何だと思いますか。</b>
<b>SORA</b>:今のK-POPは、ビジュアルやダンスに比重を置き、音楽自体が耳に残るキャッチーなものが多いと感じています。逆にJ-POPは、K-POPほど“動”ではありませんが、“静”の中でもメッセージ性が強く、奥深い楽曲が多いと思います。個人的にはJ-POPの“詩の世界観”がすごく好きです。わたしたちも、「かっこいい、かわいい」とビジュアルを誉められるのは嬉しいですが(笑)、それだけではなく、2人だけの音楽を届けられる歌手になりたいです。
<b>-韓国のおすすめを教えてください。</b>
<b>Se.N</b>:「タッカンマリ」(鶏鍋)という料理があります。最近はガイドにも載っているそうですが、東大門(トンデムン)に美味しいお店があるんです。鶏1羽をそのまま鍋に入れるのですが、「サムゲタン」とは味が違います。自然とダシが出て、そのスープに麺を入れて食べるのが最高です。しかも、すごくヘルシーなんですよ。韓国には有名な料理がたくさんあるので、「タッカンマリ」はどうしても後回しにされてしまいますが…(笑)、ぜひ、食べてみてください。
<b>SORA</b>:わたしは「SORA丼」です(笑)。自分の名前を付けた“どんぶり”なのですが、わたしのアイデンティティーにすごく似ているんです。材料がアメリカのスパム、韓国のキムチ、日本の納豆なんですね。まず、スパムとキムチを炒めてご飯の上にのせ、その上に納豆をかけます。お好みでマヨネーズをかけて、さらに韓国のりをまぶすとすごく美味しいんです。一度試してみてください!
<b>-個人的な目標や挑戦したいことを教えてください。</b>
<b>SORA</b>:“日韓の架け橋”となって、韓国の素晴らしさを日本に伝え、日本の素晴らしいものを韓国に紹介する役割を担いたいです。特にわたしは、さまざまな国の要素を見て吸収しているので、(それを生かした)わたしらしいファッションブランドを作ることも夢ですね。また、韓国の旅行本を書くことにも興味があります。今までの経験は、きちんとした意味があり、何かの縁だと思っています。昔から探究心や好奇心も強いので、失敗を恐れずにずっとチャレンジしていきたいです。
<b>Se.N</b>:20歳から作曲をしているので、いつか「SORA×Se.N」の曲以外にも、いろいろな楽曲を提供したいと思いますし、僕がプロデューサーになって自分と同じ夢を持つ若者を育ててみたいという夢もあります。また、俳優にも挑戦したいです。
<b>-ファンの方へメッセージをお願いします。</b>
<b>Se.N</b>:いつも応援ありがとうございます。これから皆さんの心を動かせるような歌を歌えるように、頑張っていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
<b>SORA</b>:(K-POPなど)韓国に興味を持つことで、わたしたち2人に対しても関心を示してくださる方が多く、すごくうれしいです。日本が大好きで、日本の方ひとりひとりと歌で通じ合うことができたらと思い結成したデュオなので、いろいろな場所でいろいろな方々にお会いしていきたいです。音楽できちんと心を響かせられるように頑張ります。
ことしは今後もさまざまなイベントに参加し、11月下旬には原宿で単独ライブを予定している。またSORAは、先月15日から「まっぷる ソウル」(昭文社)の「買う」コーナーで「韓国でのショッピングプラン」を伝授し、好評だ。
最後に、「日本で認められるアーティストになりたい。そして『SORA×Se.N』だけの音楽、魅力を韓国でも披露したい」と抱負を語ってくれた明るく元気なSORAとシャイでクールなSe.N。まだ結成わずかだが、プライベートでも親交を深めているといい、デュオとしての相性もぴったりだ。
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