【ソウル聯合ニュース】北朝鮮では2009年末に実施されたデノミネーション(通貨呼称単位の変更)で生活苦が深刻になり、麻薬が広く流通されているようだ。
 韓国保守団体の先進統一連合と社団法人の北韓民主化委員会は14日、ソウル市内で記者会見を行い、北朝鮮脱出住民(脱北者)を含む北朝鮮住民の統一認識調査の結果とともに、8月に実施した住民14人との対面調査の映像を公開した。
 インタビューである住民は、「市場や商店は困難に陥り、多くの人が自殺した」と証言。デノミ以降の生活苦は、数百万人が餓死したとされる1990年代後半の「苦難の行軍」の時よりも苦しいと話した。
 別の住民は、北朝鮮全域で麻薬が流通されているとし、新義州地域の幹部の子どもは皆所持していると伝えた。
 幹部や警察などにだけ食糧が配給されているとの証言もあった。これまで韓国から大量のコメが支援されたが、住民には配給されなかったと明らかにした。また、金正日(キム・ジョンイル)総書記の実妹・金敬姫(キム・ギョンヒ)朝鮮労働党軽工業部長は、韓国が北朝鮮の子どもために送った服を、幹部らに売りさばくよう指示したという。
 脱北者524人を対象に実施した統一認識調査では、38.7%が統一の障害要因として「北朝鮮の世襲体制」を挙げ、56.7%は「中国の反対」と答えた。

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