記者会見を行う李相得議員=11日、ソウル(聯合ニュース)
記者会見を行う李相得議員=11日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領の実兄の李相得(イ・サンドゥク)議員が11日午後、来年4月に実施される総選挙への不出馬を宣言した。
 李議員はソウル・汝矣島の党事務所で記者会見し、党の刷新と和合に向け微力ながら力になりたいとし、不出馬を表明した。
 李議員の不出馬宣言は、李議員の秘書がSLSグループから数億ウォンの金品を受け取りった疑いで問題となっていることと無関係ではないとみられる。
 一方、李議員のほか、同日はハンナラ党の若手議員、洪政旭(ホン・ジョンウク)議員も総選挙への不出馬を宣言しており、刷新が求められている同党議員の不出馬宣言が相次ぐと予想されている。
 10月のソウル市長選挙で所属議員の秘書が中央選挙管理委員会のホームページを攻撃した事件などで、絶体絶命の危機に追い込まれたハンナラ党は、来年の総選挙と大統領選挙での勝利に向け、大々的な再編が必要だとの指摘を受けている。また、党の非常対策委員長の候補に名前が挙がっている朴槿恵(パク・クネ)元代表の活動空間を広めるためにも「自主的勇退」が必要だとの声も出ており、今後、同党議員の不出馬宣言が続くのではないかとの見方が出ている。
 ハンナラ党関係者は「地域、年齢、派閥に関係なく、全議員が不出馬の圧迫を受ける可能性が高い」と話している。

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