チェリストのチョン・ミョンファ氏、バイオリニストのチョン・ギョンファ氏、ピアニストのチョン・ミョンフン氏が5月に他界した母イ・ウォンスク氏の追悼音楽会を開いた。3人の共演は7年ぶりとなる。

 黒の衣装を身にまとった3人。“チョントリオ”が7年ぶりに同じステージに立った。5月に亡くなった母イ・ウォンスク氏をたたえるために。厳格な雰囲気、人生のメンターでもあった母を亡くした彼らの演奏に、観客も追悼の思いでひとつになった。故人はチョントリオを一流の演奏家に育て上げただけでなく、別の4兄弟も牧師、事業家、教授、医者に育て、子どもの教育に力を注いだ。

 また、奨学財団を作り、音楽を学びたい学生を支援し、大韓民国国民勲章石榴章などを受章した。音楽会ではブラームスのピアノ三重奏曲第1番やモーツァルトのヴァイオリンソナタ第22番などを演奏した。すべて故人が生前愛していた作品だ。演奏曲を説明していたチョン・ギョンファ氏が母親を思い出し涙する場面もあった。

 3人は80分以上の演奏終了後に、追悼音楽会をともにした観客に答礼した。