来年は大型新人が続々と…K-POP界で輝く新グループは?
来年は大型新人が続々と…K-POP界で輝く新グループは?
ことし2011年のK-POP界は新人の活躍が低調気味だった。年末授賞式の男女新人賞候補を見ても、はっきりと「このグループだ」といえるような、ずば抜けたグループは存在しない。

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 その背景にはSMエンタテインメント(以下、SM)、YGエンターテインメント(以下、YG)、JYPエンターテインメント(以下、JYP)といった大型企画会社が新人を出さなかった上、登場した新人たちのほとんどが小規模な企画会社所属であったために、人気グループとの競争に溶け込むことができなかったようだ。

 しかし来年には大型企画会社や中型企画会社が新人グループを大挙出撃させるものと見られ、新人競争がし烈化しそうだ。そして、そのほとんどがグローバル市場への進出を目標に掲げている。

■大型企画会社から新人が続出
 SM=SMの新人は2009年にデビューした「f(x)」以降2年ぶりだ。これまでベールに包まれていたボーイズグループ「EXO-K」と「EXO-M」。「EXO」は太陽系外惑星を意味する「exoplanet」をモーチーフにしたもので、「未知の世界から来た新たなスター」という意味が込められている。「EXO」の後のイニシャル「K」と「M」はそれぞれ「Korea」と「Mandarin」を意味し、韓国と中国での同時デビューを準備中だ。

 未だ全体人数やメンバー構成、デビュー時期は発表されていないが、メンバーのKAI、LU HANのティーザー映像を公開し、KAIが登場した初のティーザー映像は公開4日でYouTube視聴回数が100万件を突破した。

 YG=30人以上の練習生を保有するYGも、2009年の「2NE1」以降2年間、新人を出していない。来年は男女グループをそれぞれ準備している。YG関係者は「来年の上半期にはMnetのオーディション番組『スーパースターK2』出身のキム・ウンビが所属するガールズグループを、下半期にはボーイズグループを発表する」とし、「ボーイズグループにもやはり『スーパースターK2』出身のカン・スンユンが含まれているが、それ以外のことは決まっていない」と話す。

 また、「2グループは『BIGBANG』や『2NE1』のように、今までになかったスタイルのアイドルグループになるだろう」と説明した。

 JYP=昨年「Miss A」をデビューさせたJYPも来年、ボーイズグループを送り出す計画だ。JYP関係者は「現在、ボーイズグループを輩出するため、メンバー構成を論議中だ」とし、「まだ正確なメンバーやデビュー時期に関しては決まっていない」と伝えた。

■中型企画会社も新人企画相次ぐ
 ことしK-POP界で位置づけを固めたキューブエンターテインメント(以下、キューブ)、プレディス、TSエンターテインメント(以下、TS)、FNCミュージックも新人をデビューさせる。

 キューブ=「BEAST」、「4Minute」、G.NAらが所属するキューブの新人はK-POP界の注目の的だ。ことしキューブの歌手たちがロンドンやブラジルで合同公演を開くなど、急成長を見せているからだ。

 キューブのホン・スンソン代表は「来年2月ごろに7人構成のグループをデビューさせる予定」とし、「現在、JTBCシットコム『清潭洞に住んでいます』に出演中のアイドルグループがそのメンバーで、劇中で歌手デビューするのと同時に、実際にもデビューさせる」と紹介した。

 ホン代表は続けて、「下半期にはガールズグループも準備中で、そのほかバンドを結成してデビューさせることも目標だ」と付け加えた。

 プレディス=「AFTERSCHOOL」やソン・ダムビが所属するプレディスは「プレディス・ボーイズ」という仮称でボーイズグループ2組を準備中だ。来年2月に5人で構成された1グループを公開し、下半期に5~6人から成るもうひとつのグループを送り出す予定だが、まだグループ名などは確定していない。

 プレディスの関係者は「『プレディス・ボーイズ』は最近、所属歌手による慈善アルバムに参加し、ペク・ホやJRといったメンバーは番組で紹介されたこともある」とし、「メンバー公開直後にはファンクラブができるなど、大きな期待が寄せられている。ステージ経験を積み、SBSの年末歌謡祝祭に8人ほどのメンバーが参加する予定だ」と話した。

 TS=「Secret」らが所属するTSは6人構成のボーイズグループ「B.A.P」をデビューさせ、最近、パン・ヨングク、ZELO、ヒムチャンの3メンバーを公開した。「Best(最高の)、Absolute(絶対的な)、Perfect(完ぺきな)価値を追求する」という意味の同グループは来月28日、奨忠(チャンチュン)体育館で3千人規模のデビューショーケースを開催する。

 TS関係者は「ステージ制作費だけでも億(ウォン)が投入される大規模なショーケース」とし、「日本、中国、シンガポール、マレーシア、タイなどの音盤及び公演関係者やファン300人が出席する」と紹介した。

 FNCミュージック=「FTISLAND」や「CNBLUE」らが所属するFNCミュージックはガールズグループをデビューさせる。FNCミュージック関係者は「仮称グループ名は『A.O.A』で、ダンスグループだ」とし、「デビュー時期は来年3~4月ごろを予定している」と伝えた。

 このほかにも有名作曲家、シンサドンホレンイが6月に企画会社ABエンターテインメントを設立、来年2月にガールズグループ「EXID」をデビューさせる。

■新人たち、なぜアイドルに偏るのか
 これらの企画会社が見せるグループの共通点は、グローバル市場を目標としたアイドルグループだという点だ。このような特定した形に偏っているのは、韓国の音楽市場でデジタル音源、オフライン音盤の売り上げが好調なのが、ほとんどアイドルグループであるためだ。

 韓国音楽コンテンツ産業協会チェ・グァンホ事務局長は、年末決算は来月初めに集計されるが、現在、「SUPER JUNIOR」が音盤販売量30万枚、「少女時代」と「東方神起」、「JYJ」が20万枚を突破し、10万枚を超えた歌手もアイドルグループだったと紹介した。

 続けて音盤チャートでも「T-ARA」の「Roly Poly」が1位、MBC「無限挑戦」の曲GG(パク・ミョンス、G-DRAGON)の「浮気した」が2位を記録中で、アイドルと放送プログラムのイベント性シングルが勢いを増したと説明した。また、アジアを越えてヨーロッパ、南米などでK-POPブームを導いた存在もアイドルグループであり、内需市場から抜け出し、高い収益をおさめることができる点も大きい。

 大衆音楽評論家カン・テギュ氏は「大衆音楽の真正性を論じるのは1990年代のことで、今の話題は生存であるため、産業的な成功を排除することはできない」とし、「今、生存可能なコンテンツはアイドルであるという認識が市場に広まっている。そのため、企画会社の規模を問わず、アイドルグループを大挙量産し、現在、200を超えるグループが存在するという声も聞かれる」と語った。

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