「今年はアジアを超え、フランス・パリ、米ニューヨークなどでも公演を行い、世界で大きな愛をもらいました。2011年は本当に感謝すべき1年となりました」

 人気グループ「SUPER JUNIOR」のイトゥク、ドンヘ、シンドンが25日、聯合ニュースの報道専門チャンネル「ニュースY」の番組「Y招待席」に出演し、今年1年を振り返り、今後の抱負について語った。

 3人とも、海外公演でのファンの歓声や声援が今でも記憶に残っていると話す。パリで公演するという話を聞いたときは驚いたというドンヘは、「パリのファンが僕たちを招待したいというインタビューを見たことはありましたが、実際に外国のファンが太極旗(韓国の国旗)を手に『SUPER JUNIOR』の歌を歌う姿を見てびっくりしました」と振り返った。

 シンドンは、いまだにパリやニューヨークで公演した実感がわかないという。海外公演のときは「本当にここで公演してもいいのか」「もっと格好良く見せなければ」というプレッシャーもあったそうだ。

 「SUPER JUNIOR」の海外での人気はすでにネット上でも立証された。米ニュースサイト「Mashable」が発表した「Top 10 Trending Topics on Twitter」のミュージカルアーティスト部門で、ジャスティン・ビーバー、レディー・ガガ、ジョナス・ブラザーズに次いで4位に入ったほか、メンバーのシウォンは韓国の芸能人としては初めて短文投稿サイト「ツイッター」のフォロワーが100万人を突破した。

 海外のどこからでもツイッターに書き込みをすれば、ファンがそれぞれの国の言語で歓迎してくれる。ドンヘとウニョクは先ごろ発表したデュエット曲を初めてテレビ番組で披露したときの写真をツイッターに投稿したところ、瞬時に広まった。3人は「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の力は想像以上」と口をそろえる。

 また、K-POPブームをリードするグループらしく、K-POPブームの肯定的な効果だけでなく懸念についても指摘した。イトゥクは「海外のファンは僕らの歌を聞きながら韓国文化を知ったり、韓国語を習ったりします」と、K-POPの影響力を評価しつつも、利益を追求しすぎると副作用が生じかねないと強調した。K-POPブームはようやくスタートを切った段階で、今後数年間は見守る必要があると冷静だ。

 「SUPER JUNIOR」は今年、韓国でも意味ある成果を収めた。5枚目のアルバム「Mr.Simple」が30万枚を超えるセールスを記録し、年末の各種授賞式でも複数の賞を受賞した。2005年のデビュー以来、最も記憶に残る記録を尋ねると、イトゥクはアルバム「美人(BONAMANA)」が台湾の音楽チャートで63週連続1位を記録したことを挙げた。また、「SUPER SHOW 4」の大阪公演で8万人の観客を動員したことも意味ある記録だったと評価した。

 「東方神起」や「少女時代」と事務所が同じで、「目に見えない競争もあるのでは」との質問をすると、シンドンとイトゥクは良きライバルとして互いを高め合う競争はあると答えた。ほかのグループのメンバーも実力者ばかりなので熱心な姿を見ると「負けてはいられない」と思うようになり、プラスになると語った。

 「SUPER JUNIOR」の今後の目標は、より広い世界に向けて進むこと。イトゥクは「Mr.Simple」発表のときに行った記者会見で「平壌をはじめ世界中で公演したい」と抱負を述べた。「SUPER JUNIOR」として活動する間に必ず平壌で素敵な公演を披露し、感動的な時間を作りたいという夢もあるという。