【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は13日、ソウル市内で開かれた東南アジア諸国中央銀行グループ(SEACEN)総裁会議の開会あいさつに立ち、アジアの新興国も世界的な危機への対策が必要との認識を示した。
 金総裁は「世界的な危機が米国などの先進国から新興国へと広がり、アジア地域でも不透明感が増している」との見方を述べた。アジア新興国も海外の衝撃に対処する努力が必要としながら、外貨準備高の拡充や通貨スワップの締結など、各国政策と国際的な協力による緩衝材準備の重要性を指摘した。世界金融危機後の世界経済を引っ張ってきたアジア新興国の役割も強調した。
 また、将来の危機を回避するためには、実体経済と金融の強い連携性を考慮すべきとし、中央銀行に対しても、伝統的な通貨政策とマクロ健全性政策の調和を念頭に置くよう促した。
 第47回SEACEN総裁会議をはじめとする一連の会議は、韓国や中国、台湾、タイなど17加盟国・地域の中央銀行総裁や高官が出席し、14日まで開かれる。 

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