初恋の淡い思い出を描く韓国映画「建築家概論」が韓国のロマンス映画史上、最高の興行作品となった。「建築家概論」が持つ魅力に迫る。

チョ・ジョンソク の最新ニュースまとめ

 オム・テウンとハン・ガイン、イ・ジェフンとペ・スジ。4人の俳優が交差しながら初恋の思い出に触れた映画「建築家概論」が、ロマンス映画興行史を塗り替えている。3月22日の公開以降、観客動員数300万人超え。6年近く韓国ロマンス映画の1位を守っていたカン・ドンウォン、イ・ナヨン主演「私たちの幸せな時間」の記録を破ったことになる。ロマンス映画が観客動員数300万人を超えるのは珍しいこと。

 映画は90年代という近い過去を背景にしている。20世紀の終わりから21世紀のはじめに生きた男女の激しい恋とかすかな記憶の中に、民主化運動以降、資本主義の影響が大きくなる時代の若者たちの彷徨が、淡白に描かれている。

 オム・テウンとハン・ガインは成熟した演技を、イ・ジェフンとペ・スジは無限の可能性を見せ観客に好感を与えた。また「展覧会」の「記憶の習作」という懐メロやナプトゥギを演じた俳優チョ・ジョンソクの魅力も再発見され、注目された。

 4月末公開のハリウッド大作「アベンジャーズ」に破格的なロマンス映画「ウンギョ」、感動を武器にした「KOREA」との攻防戦も見どころだ。