「申年です。去年が申年だったじゃないですか。年と歌の相性が合ってたみたい」

チャン・ユンジョン の最新ニュースまとめ

新世代トロット歌手として地位を築いたチャン・ユンジョン(25)にとって、2004年は忘れられない1年である。『オモナ(あらまあ)』は、10~50代までが口ずさむヒット曲となり、遂に世間にその名と歌を知らしめた。

1999年、江辺歌謡祭大賞(『私の中のあなたは』)出身で、ある企画社と契約したが、アルバムを出せなかったチャン・ユンジョンは、4年間の空白の末、2003年10月にデビューシングルを手にした。しかし、認めてくれる人はいなかった。

このシングルが世の光を浴びたのが昨年である。歌に弾みがつき、昨年10月には、シングルに数曲を加え、1stアルバムをリリースするに至った。

「大きな反応が起きたのは去年の9~10月からです。皆、2~3か月ぶりにヒットした曲と勘違いしていますが、1年ぶりです。トロット(演歌)っぽくないので、若い人たちが先入観を持たずに聞いてくれました。また、歌いやすいので、この歌を楽しむ年代が低くなりました」
まだ『オモナ』の人気を、チャン・ユンジョンがついて行っているというような感じだという。CMでも、『オモナ』がB.G.Mに使われ、本人より先にデビューした。

しかしチャン・ユンジョンの位相は確かに変わった。2月ごろ、2ndアルバムのレコーディングに入るが、1stアルバムのときは、有名トロット作曲家の曲をもらうため、努力していたが、今は、彼らの方から曲を使ってくれと、3~4曲ずつ渡していくという。チャン・ユンジョンに“チョイス”する力ができたのである。

一般大衆の反応もすごい。それまではイベント会場で「よく知らないけど芸能人らしいので、とりあえずサインはもらっておこう。サインするのに時間かかるなあ」などと文句を言っていた彼らが、今はファンを自称し、遠くから走りよってきてはサインをねだる。

「最初からトロット歌手になりたかったのですか?」と聞くと、チャン・ユンジョンは、「ソウル芸術大学放送芸能学科出身です。でも、芝居するよりも歌いたかった。チュ・ヒョンミ先輩の歌をはじめ、トロットを好んで歌ってましたが、若かったので、ダンスやバラード曲のアルバムを出そうとしてました。そんなある日、所属事務所の社長が、“ユンジョンの声はトロットにぴったりだ”とアドバイスしてくれたので、方向転換しました」

一つの誤解。チャン・ユンジョンは、シングル発売後の2003年12月、MBC『不思議なTVサプライズ』の再現ドラマに出演している。アルバムを出した歌手として出演したが、世間に名前が広まると、その時の姿を覚えている人たちが、「再現ドラマ女優が歌手になった」と思い込んでいたそうだ。

「トロットや歌謡曲では、立てるステージがありません。だから先輩たちも、曲がヒットすると数年にわたってそれを歌い続けます。私も、5年かかっても『オモナ』がヒットするまで歌うという覚悟で始めました。でも1年で反応が得られて、むしろプレッシャーにもなっています。2ndアルバムへの期待も大きいでしょうから」
チャン・ユンジョンは「トロット界の先輩方の激励が大きな力になりました」「実際走ってみると大変です。先輩方をいっそう尊敬しちゃいます。みんなに認められないこと、無関心は本当に怖いものです」と、4月にリリースされる2ndアルバムへ、愛情のこもった声援を願っている。

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