慣れない米国の地に単独で残されキラーとして生きて来たゴン（チャン・ドンゴン）。組織の命令でターゲットを消す中で、予想外の失敗を犯し、彼は自身の人生に懐疑を感じる。そんな彼に組織はまた別の命令を下し、ゴンは最後の任務となるだろうターゲットを探し、自身を捨てた母親の国、韓国を訪れる。
夫と娘を失い、痴呆症の母親を世話しながら毎日を絶望の中暮らしている女、モギョン（キム・ミニ）。途方にもない事件に巻き込まれたのも知らないまま、仕事に励み、酒と薬がなければ眠ることもできなかった彼女の前に、娘の死の裏に隠された真実を教えるという一人の男が近づく。
失うもののない男と残すものがない女、彼らが絶壁の終わりに出会った。

韓国映画「泣く男」は俳優チャン・ドンゴンが約9年ぶりにアクションに挑戦した話題作。チャン・ドンゴンは4～5カ月間に渡り、アクションの特訓を受けた。チャン・ドンゴン演じるキラーが組織の最後の命令で、子供を失った恋人を暗殺しなければならない中、葛藤していくというストーリー。ヒロインはモデル出身の人気女優キム・ミニ。2010年に628万人の観客を動員し、その年の韓国映画の中で最高のヒット作になったウォンビン主演の「アジョシ」を手がけたイ・ジョンボム監督が10年間構想を練った意欲作だ。2014年10月18日日本公開。