親しいヒョン（年上の男性を指す）の葬式の知らせを聞き、久しぶりに韓国を訪れた北京大教授のチェ・ヒョン（パク・ヘイル）は7年前に死んだ友人と共に見た枕絵一枚を思い出し、衝動的に慶州（キョンジュ）へ向かう。枕絵のあった喫茶店を訪ねたチェ・ヒョンは美しい主人ユンヒ（シン・ミナ）に出会う。すぐに彼女に枕絵を見なかったかと尋ねるチェ・ヒョンは変態として誤解され、喫茶店を後にする。チェ・ヒョンは過去の恋人ヨジン（ユン・ジンソ）を呼び慶州へとやって来る。懐かしむチェ・ヒョンとは違い、ずっと不安げな表情を浮かべるヨジンはすぐに帰ってしまう。再び喫茶店を訪ねたチェ・ヒョンを見守るユンヒは、徐々に好奇心を抱き、酒の席を共にすることになった2人の間に奇妙な気流が流れ始めるのだが…。

韓国映画「慶州」は死んだ友人との思い出をたどり、慶州を訪れたチェ・ヒョン（パク・ヘイル）が偶然会った喫茶店のオーナー（シン・ミナ）に「変な奴」と誤解されたことから始まる物語。女優シン・ミナにとっては、5年ぶりの映画復帰作品となる。また、北京大の教授役を演じたパク・ヘイルは、難しい中国語のセリフを難なくこなし、監督から称賛を受けたという。