長女のヘヨン（チャン・リウ）は夫と別れて息子を1人で育てながら暮らしている。育児休暇を取ろうとすると、会社は退職を勧告する。次女のクムオク（イ・ソンヒ）は金持ちの夫と結婚したが、夫に浮気されている。三女のクムヒ（コン・ミンジョン）は結婚を控えているが、経済的に困難な経験をしているため金には特に敏感。四女のヘヨン（ユン・グムソナ）は“大学10年生”を迎えた言うべきことを言わないと気が済まない性格。
ヘヨンは墓の移葬のためにきょうだいを集め、伯父の家に向かう。しかし末っ子で長男のスンラク（クァク・ミンギュ）が現れない。スンラクは家族からの連絡を避けていたのだった。一緒に出かけた姉妹の間でも移葬の補償金などをめぐって争いが起こり、伯父からは「長男もいないのに墓を掘るのか」と怒鳴りつけられる。姉たちは仕方なくスンラクを捜しに出かけていく…。

韓国映画「移葬」は、別名“大黒柱”の長女ヘヨン、信じるのは金だけだと叫ぶ次女クムオク、結婚を控えたクムヒ、誰も止められないヘヨン、そしてVIP末っ子のスンラクが、父親の墓の移葬の件で集まって世紀末的な家父長制と別れを告げるストーリーを描いている。