耳が聴こえにくくなる症状が出てから何ごともうまくいかず、将来に希望が持てなくなったミュージシャンのヒョンソク(イ・ミンギ)は、ミュージシャンを辞めて、町の音楽教師の講師となる。ある日、偶然、雑誌で目にした北海道に何の計画もなく旅立つことに。あてもなく北海道の小さな町を訪れる。そこで出会ったのは古い旅館を経営するメグミ(池脇千鶴)。メグミはお酒とタバコが大好きで、料理が苦手な明るい女の子。ヒョンソクは静かな町を歩いたり、メグミと船で流氷を見に行ったりして数日間を過ごしながら、ソウルでの日々を回想する。真冬のオホーツク海から吹き付ける冷たい風と雪の中で、言葉は通じなくても同じ痛みを持った二人の心は次第に通い合っていくのだった…。